【イベントレポート】アレ&シオ 世界をガブリ! イタリア編

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2016年6月26日(日)、小さなお子様〜小学生までを対象とした、食育のワークショップ『アレ&シオ 世界をガブリ! 』イタリア編が開催されました。午前・午後の部に分かれ、総勢71名の子どもたちと保護者たちがワークショップに参加しました。

エントランスで、イラストと名前がレーザーカッターで施されたスペシャルな名札を受け取り、素敵な空間の広がるライブラリーへ。ワークショップ前に、ここでひとりひとりポートレイト撮影が行われました。撮影のプロ集団ヒューとテクノロジーを使ったビジュアル表現を得意とするチーム「FIG」による“figcam”で好きなフレームを選んで撮影をしてもらいます。撮ってもらったかわいいオリジナルフレーム付きの写真は、その場でスマホに保存できる仕組みです。
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世界中の食にまつわる本が揃う、hueのライブラリーには、本日の主催者のひとりでもあるアレッサンドロ・ビオレッティさんの原画すべてが飾られており、綿密な絵画に見入る親子の姿も。ドキドキしながら開催をまっていると、赤い洋服に身を包んだフードコーディネターでキッズ食育コンサルタントのサゴイシオリさんと、絵本『みつけてアレくん!せかいのたび(小学館刊)』の作者のアレッサンドロ・ビオレッティさんが登場しました。サゴイさんの軽快なトークと、イタリア人らしい陽気なアレッサンドロさん(通称アレくん)が自己紹介を終えると、「さぁ、イタリアに行こう!」というふたりのかけ声で、胸を高鳴らせながら薄暗いスタジオへと向かいます。
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スクリーンに映し出されたトリノの町で、おいしい宝物探し。

薄暗いスタジオの壁一面には、巨大なスクリーンが用意されていて、そこにはアレくんの描いたイタリア・トリノの町が映し出されています。「わいわい、がやがや」どこからか聞こえてくる喧噪も、にぎやかな町のイメージをかき立てます。絵本同様、綿密な細かさで描かれた絵の中から、アレくんと子どもたちは「宝ものさがし」をスタート。

 ピザやジェラート、トマト、バジル、オリーブオイルなど、トリノの町に隠されたものは、イタリアの食材やイタリアならではの食べ物たち。目を凝らしていた子どもたちは、口々に「あった!あった!」と声を上げて、スクリーンを指差します。
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アレくんのイラストで盛り上がった宝物さがしゲームとともに、耳で覚えたイタリア食材ですが、サゴイさんの呼びかけでふりかえると、そこには紙で作られた本物さながらの「メルカート」が広がっています。メルカートとは、イタリア語でマーケットという意味。「フランスではマルシェ、日本では市場ですね、」とサゴイさんは解説します。

 たくさんの野菜が並ぶメルカートを前に、サゴイさんとアレくんは、イタリアの文化、そして食材の名称にまつわる楽しいお話を聞かせてくれます。たとえばトマトは、イタリア語で「ポモドーロ」。例えば日本のお味噌のように、イタリア食材には欠かせないもの。「イタリアでは宝物のような食材なんだ」というアレくんの言葉に、大人も子どもも興味津々。ユーロで値段が書かれた野菜、ニンジンは「カロータ」、でもダイコンというイタリア語はなくて、ズッキーニは「ズッキーニ」。日本ならではの食材や、イタリアからやってきたから名前もそのまま、というものなど、目の前の小さなマーケットを通して、イタリアを知るキッカケになりました。

 イタリアの食にまつわる知識も学んだところで、いよいよ本日のメインイベント、「お絵描きピザトースト」作りの始まりです。
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十人十色、カラフルなピザトーストたち。

広いキッチンスタジオには、子どもたちが作業しやすいよう、靴を脱いで座れる低い作業テーブルが作られています。目の前には、食パンと、色とりどりの食材(トマト、ブラックオリーブ、ズッキーニ、ソーセージ、モッツアレラチーズ、ナチュラルチーズ、ピザソース)が並んでいます。
子どもたちが準備をしている間、サゴイさんからはお母さんのための3秒クッキングのご紹介がありました。オリーブオイルとニンニクだけで、手軽に香り豊かな常備オイルができるというもので、思わずメモを取るお母さんも。
さきほどのメルカートで覚えたばかりの食材を使って、サゴイさんのお手本を見ながら、トーストに食材を上手に乗せて好きな絵を描いていきます。最初は控えめだった女の子も、いつの間にか夢中になって食材を手に取ります。黒いオリーブは目に、細長く切られたトマトは耳に見立てて出来たのはかわいらしいウサギちゃん。一方男の子は、ナチュラルチーズを髪の毛にして、こわい鬼の顔やおかしな顔の髭オジサンを作ったり。お花畑に、ロボットに...ひとつとして同じものがない、子どもの魅力がたくさん詰まったピザの絵が出来上がりました。

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ピザは、スタジオにある大きなオーブンで順番に焼かれていきます。その様子をまだかまだかと待ちわびる子どもたち。レーンに乗ってオーブンから自分のピザが顔を出すと、誰もが「わー!」と歓声をあげます。出来上がった自分だけのピザを、テーブルで試食。どの子どもも夢中になって食べていました。まだ身体が小さい子どもも、年上のお兄さんお姉さんにつられて、一生懸命残さずに食べている姿がとても微笑ましくもあります。ピザの食材は一部協賛によるものです。カゴメ株式会社より新鮮なトマト、「完熟トマトのピザソース」は、フレッシュなトマトの風味にオレガノが利いた本格派。子どもでも扱いやすいボトルで、スプーンでさっと伸ばせます。
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協賛各社のおいしいランチに、大人たちも笑顔。

そんな子どもの姿を微笑ましく見守る大人達には、各社協賛の会社からおいしいランチが振る舞われました。「はごろもフーズ」のシーチキンファンシーを使ったトッピングや「タカナシ乳業」のモッツァレラチーズを使ったブルスケッタ、食べるスープの専門店「スープストックトーキョー」の、野菜がたっぷりと入った「イタリア産トマトのミネストローネ」には、今月から販売が開始になったばかりのニンジンを練り込んだパンが、ほんのりと甘くベストマッチ。「カゴメ」の、ミックスリーフのサラダも、サゴイ先生お手製のガーリックオイルをかけて、フレッシュな味わいです。さらに食後には、「カフェグラフィ」の中川さんによる入れたてのコーヒーと、スタジオ内に工房がある「ヒュー ケーキラボ」のビスコッティが振る舞われ、大人達も満足顔。
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「スープストックトーキョー」は、肉や魚、野菜などの素材本来の旨みと風味を大切にしています。そのため、調理工程では、「じっくりと煮込む」、「炒めて旨みを引き出す」など、手間と時間のかかる作業を丁寧に重ねています。こうしたこだわりが、化学調味料、保存料などに頼ることのない自然な美味しさを実現させています。お母さん達も安心して、食卓に加えられます。

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絵の具を飛び散らせて、アレくんとペイント大会!

ペロリと食べ終えたピザトーストですが、これでワークショップは終了ではありません。スタジオの裏手には、アレくんのイラストが描かれた特大サイズの塗り絵キャンバスが用意されています。このキャンバスに、バケツに入った絵の具をハケを使って皆で塗っていくというイベントが用意されていました。それを見た子どもたちは大興奮! 思い思い好きな色を、どんどんと塗っていきます。最初はハケで丁寧に塗っていた子どもたちも、しまいには手で塗り始め、気がついたら裸足でキャンバスの上に。するとアレくんが、絵の具をキャンバスに流し込んで、皆で大興奮の裸足のお絵描きが始まりました。つるりと滑って、転んでしまう子どもたちに、大人達は大笑い。なんともにぎやかなフィナーレとなりました。この様子は、天井の定点カメラで撮影されていて、こんなクリエティブな演出もhueという撮影スタジオならではです。

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五感を使って知る、迫力の食育イベント。

スタジオに足を踏み入れてから120分。サゴイさんやアレくんとの楽しい思い出とともに、「イタリア」という国、そして食文化を目・耳・鼻・口・手、五感のすべてを使って子どもたちは吸収をしていきました。

サゴイさんは、暮らしの中で端折られがちなことにこそ、楽しみや学びがあると言い「たのしい生活育」を提案しています。中でも、体や環境、コミュニケーションなどにもつながる「食」に重きを置いて各地で食育ワークショップを開催しています。「凝った料理ではなく、トッピングからでOK!親子で『食』を通じた触れ合いのひとときを重ねましょう!」ピザトーストはその良い例で、忙しい朝でも、親子で手軽に朝食作りが楽しめるというわけです。
アレくんの楽しいイラストから、いつの間にかわたしたちは「イタリア」という国に潜り込んで、大人も子どももたくさん笑ってイタリアの食に触れる事ができました。小さな子どもたちでも、日々くりひろげられる食にもっと簡単に触れさせてあげる事で、いつか世界に羽ばたいていくキッカケになればという、サゴイさんとアレくんの情熱が込められたあたたかなイベントとなりました。

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サゴイシオリさん/キッズ食育コンサルタント・フードコーディネーター
「今回、たくさんの協賛もあって実現したワークショップでした。それぞれのご家庭で、ワークショップのことを振り返って話したり、小さなアイディアを暮らしの中に取り込んでもらえたら幸せです。食育とは、台所に一緒に立つことだけではなく、調理の腕を磨くことでもなく、親子が共に豊かな食の時間を持つことから始まるんです。大きな準備をしなくても、張り切らなくても、日々の暮らしのなかで出来る事がたくさんあるんですよ。そうすると、親子の心が通っている分、双方の心が落ち着いていきます。簡単だからこそ、心に余裕ができるんです。毎日の暮らしの中で、そういう時間を普通に持てたらと思います」

(プロフィール)【こどもといっしょに楽しむ料理教室ZOO】主宰。東京農業大学在学中より野外教育キャンプのキッチンディレクターとして食にまつわる仕事をはじめる。CUEL(ケータリング、フードデザイン)スタッフを経てフリーに。たのしい食事が心身をすこやかで豊かにすること、人と人をつなぐことに注目し、「つくるひとも、たべるひとも、みんなもたのしく」をモットーに、幅広い世代へ向けたレシピ・スタイリングを提案。料理教室、ワークショップ、食育活動、雑誌、ウェブへのレシピ提供。『たのしいちぎりぱん®』のプロデュースを手掛ける。

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アレッサンドロ・ビオレッティさん/絵本作家、イラストレーター
「“食育”と聞いて、当初は真面目なイベントを想像したりもしましたが、子どもたちのエネルギー溢れる楽しいイベントになり、結果それが一番大事なことだと僕自身も気がつきました。もともと食べることが大好きなので、自分のイラストを通じて子どもたちの食文化を伝えられるのはとても素晴らしいことです。最後のペイントのワークショップでは、転んで絵の具まみれになった子どもたちを、親達が大笑いで見てくれたのがとても嬉しかった。親子で一緒に笑う事、これが大事なんですね」

(プロフィール)1986年イタリア・トリノ生まれ。子どもの頃に祖父が持っていた70 年代に出版された日本の写真集をみて衝撃を受ける。イタリアの文化からは想像できない未知の世界だった日本を見て、日本が好きになった。日本のあらゆるものに興味をもち、16 歳から日本語の勉強を始める。18 歳のとき初来日。2014 年末に小学館より絵本『みつけてアレくん!せかいのたび』を出版し、5月より日本に在住。

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(協賛社の声・スープストックトーキョー様)
「子どもたちのエネルギー、そして食欲にはびっくりしました。子どもたちに食べてもらいたいと、1年半をかけて開発した北海道産小麦を使ったニンジンのパンも、子どもたちの嬉しい反応が見られてとても嬉しかったです。このニンジンパンは、7月9日より一部店舗でのお子様セットに添えられる予定です」

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(協賛社の声・カゴメ株式会社様
「広い空間、そしてワークショップの演出が素晴らしかったですね。子も親も皆が楽しめ、不思議な連帯感を感じました。トマトから新鮮野菜まで、カゴメもこれからも多くの子育て家庭の食卓をサポートできたらと思います」

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hue plus スタジオ
国内最大級のキッチンスタジオを構え、料理をはじめ、人やモノ、ライフスタイルなど「食」を中心に撮影やビジュアル制作を手がけています。スタジオならではの大きな空間、特別な機材&キッチン&調理器具、撮影用のロール紙……ここでしかできないワークショップを毎回サポートしています。それぞれの持ち味を生かし、hue plusにしかできない、五感をつかって楽しむ食育ワークショップを作り上げています。

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著者プロフィール

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須賀 美季
エディター、ジャーナリスト。エイ出版社を経たのち『フィガロヴォヤージュ』『フィガロジャポン』編集部に約10年間在籍し、ファッション、ライフスタイル、フードの他、国内外での旅取材を数多く経験。2015年に独立の後、様々な媒体で執筆活動を続けている。

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