オフィスの真ん中に、大きなキッチンがある理由

港区芝浦の倉庫街にhueのオフィスはあります。ここに初めて訪れる方が驚かれるのが、7階のオープンスペースに広いテーブルと業務用冷蔵庫を配した大きなキッチンがあること。オフィスの真ん中に位置するこの場所に、なぜキッチンがあるのでしょう? 今回はhueのファシリティについて、のお話です。

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イメージしたのは“家族の集う場”

hueは「食」に特化したビジュアル制作会社。だから、6面あるスタジオはすべてキッチン付きになっています。ただし、hueにあるキッチンは、それだけじゃありません。なんと7階のオフィスの真ん中。スタジオではないそこにも、大きな業務用キッチンが設置されているのです。

このスペース、名前を「カフェラボ」といいます。

イメージしたのは「家族が集まるキッチン」。そもそもオフィス周辺に飲食店が少なく、ランチどきに選択肢がなくてスタッフが苦労しがちでした。「それならば、時間はかかっても、みんなで集まって、みんなで料理して、みんなで食べたほうが楽しい!」ということで、社員用キッチンを用意したのです。

だから、ここはhueのスタッフならば誰でも自由に使ってOK。自分たちで料理を作って、食べられる、「自作自食」の社員用キッチンなのです。

また撮影で使った食材が余ることが多く、毎日、各スタジオから出る余った食材を捨てていたことも「カフェラボ」創設の理由の一つ。「捨てるのはもったいない。食の仕事をしているからこそ、これを有意義に利用できる仕組みを作ろう」と考えました。

そこで「カフェラボ」では、社員が撮影で余った食材を業務用冷蔵庫に保存。この冷蔵庫の食材は、いくらでも使っていいルールになっています。社員に優しい社員用キッチンは社員のおさいふにも、そして地球環境にも優しい仕組みになっている、というわけです。

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業務用冷蔵庫の中には撮影で余った食材がどっさり。自由に使ってOKです。

いつでも「食」が真ん中にある意味

もっとも、hueが「カフェラボ」をつくった最も大きな理由はまた別にあります。それは、「食のプロフェッショナル集団として、いつでも“食“を身近に感じる環境をつくりたかった」ということ。

食材や料理に実際に触れること、そして食事を大勢で囲むことで生まれる温かな雰囲気を日々、実感することは、「おいしい」ビジュアルづくりや「食の楽しさ」を表現に必ず良い影響を与えます。
「おいしさ」や「楽しさ」をリアルに感じていれば、食のすばらしさを伝える表現の引き出しや、見せ方の着想の奥行きが格段に増える。つまりは、いい仕事に繋がるからです。

加えて、一緒に料理をしたり、食事を囲むことは、単純にリラックスした会話や関係性を育んでくれます。現場や会議室とはまた違うリラックスした会話に花が咲き、良いアイデアが浮かぶことにもなるでしょう。
フォトグラファーからプロデューサーに至るまでが、「カフェラボ」で、そんな食の力と心地よさを身近に味わい、日々、それぞれのクリエイティビティに繋げてほしい――。
そんな願いを込め、あえて贅沢な空間と時間を、オフィスの真ん中に用意した、というわけです。

ある意味、食を大切にするhueの姿勢を、最も表したスペースともいえそうです。

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大きなテーブルは、皆で囲める「ちゃぶ台」をイメージしてオーダーしたもの。オフィス全体の内装デザインを担当した『Blue Bottle Coffee』などでも知られる建築家の長坂常さん作です。

レシピ開発やイベントの舞台としても

ところで、「カフェラボ」という名前の由来は? といえば、hueではフードコーディネーターとともにレシピの開発や提案なども手がけているから。レシピの開発スペースとしてこの本格的なキッチンを自由に使って、それぞれのアイデアを思いっ切り形にして欲しい、という狙いがあったため「ラボ(研究室)」の名を冠しました。

クリエイティブな実験が、すぐそばでできる研究室、というわけです。

また「カフェラボ」をはじめ、ライブラリーや各スタジオは、年数回実施しているオープンなイベントの会場としても利用されています。これまでも「発酵とおいしい写真教室」など、美味しい料理と美味しい写真を楽しみながら学ぶ場として使われ、好評を博してきました。

※イベント情報はこちら

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hueのエレベーターをあけると、おいしい香りが日々漂っている――。そんな環境が食、料理、美味しさにこだわる会社の、そして一人ひとりのクリエイターの真ん中に、自然と根付いている。これもまたhueが誇れる強みなのです。

機会があれば、ぜひhue自慢の「カフェラボ」の雰囲気を味わいにきてみてください。大きなちゃぶ台と、美味しい食事とともに、お待ちしています。もちろん、ラボを使ってのレシピ開発やモニター調査、さらにイベント開催などのご相談もお待ちしています。

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撮影・レシピ開発やイベントに関するお問い合わせはこちらまで

著者プロフィール

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箱田高樹(はこだ・こうき)
1972年新潟県生まれ。株式会社カデナクリエイト所属。ビジネスマン向けの媒体を中心に「仕事」「経営」「ライフスタイル」に関するライティング・編集を手がける。『月刊BIG tomorrow』(青春出版社)、『Discover Japan』(エイ出版社)、『週刊東洋経済』(東洋経済新報社)、『マイナビニュースbizトレンド』等に寄稿。著書に『カジュアル起業』等がある。
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