料理写真を上手に撮りたい!『美味しい写真教室』イベントレポート

今回のイベントレポートは、ForYourImages×カメラガールズ×HUE CAKE LABOによるコラボワークショップ『撮って食べちゃう 美味しい写真教室』。
撮って、食べて、楽しみながら美味しい写真撮影を学びます。
開催場所は“食”を専門とする撮影スタジオhue
講師はシズルディレクター・フォトグラファーの大手仁志
料理写真、広告写真を中心に30年以上のキャリアを持つカメラマンです。
hueならではのスケール感で開催された写真教室の様子をご紹介いたします。

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フード撮影のプロによる
美味しく撮るレシピ

今回のイベント会場は、食の広告撮影を数多くを手がける株式会社hue
12名の料理写真を専門とするカメラマンが在籍し、
9面のキッチンスタジオを構える国内最大級のキッチンスタジオです。
参加者は、カメラ女子サークルである『東京カメラガールズ』から
ご応募いただいた11名。
一眼レフを手にした参加者が続々と会場にやって来ました。
少し緊張しながらも期待に胸をふくらませた様子です。

テーマは、『撮って食べちゃう 美味しい写真教室』
光、構図やアングル、演出など、様々な角度から食の美味しさを伝える方法を、家庭でも実践できるように解説していきます。
今回の参加者の中には写真の基本を学んだ人も多かったのですが、プロの現場ならではの講義内容にすっかり魅了されています。

例えば光の話。
コンビニで買ってきたパスタの写真が大きくスクリーンに映し出されます。
自然光のみの写真、そこに蛍光灯が加わった写真、さらにフラッシュをたいた写真。
比べてみるとその差は歴然、光を意識して撮り方を変えることで、料理は一気に輝きを増します。
また、自然光が取り入れられない、日が落ちた後の撮影時のポイントについても説明。
家庭にあるライトと、身近なもので作るディフューザーの使い方など、すぐに実践したくなるものばかり。

構図の話では、実際に大手が街中や旅先で撮った写真を使って解説。
どこを良いと思ったのか、何を表現しようとしたのか、何を伝えたいのか、その写真を撮った人の思いを伺う機会はなかなかないもの。その上で選んだ構図の話は、聞いていて納得がいきます。
こうした実感を伴った解説に参加者からも、「分かったつもりにはなっていても、なぜそうするのか疑問に思っていたことの理由が分かり、すぐに実践したくなった」という多くの声があがりました。

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プロの現場での初めての撮影体験

美味しく撮影するコツをしっかりと学んだ後、実習に入ります。
まずは今回の被写体であるケーキ選びからスタート。
季節のフルーツやチョコレート、抹茶などを使った色とりどりの6種類のケーキは、つや、しっとりとした質感から見るだけでその美味しさが伝わってきます。
この中からそれぞれ2種類ずつ撮影するケーキを選びます。

今回のケーキは、スタジオ生まれの焼き菓子屋さん『HUE CAKE LABO』。
添加物や保存料などは入っておらず、
一口食べただけで良質な材料のみで丁寧に作られていることがわかる、
ぜいたくな逸品です。

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続いて参加者が向かったのは食器庫。
床から天井の高さまである棚に整然と並べられた食器は
hueスタジオで撮影される料理写真、料理の動画撮影などに必要なテーブルウェアです。食卓を彩る小物やクロスに天板までバリエーション豊かに揃っています。

その数4000点あまり。圧巻です。様々な質感や色のテーブルウェアが揃えられ、どんな食材や料理にも対応することができます。
膨大な数の道具を目の前にして、参加者は選びきれない様子。
フォトグラファーの大手が一人一人の相談に乗ります。
カラフルなクロスでケーキの楽しさを演出するのか、同系色でシックにまとめるのか、白い食器を選んで小物の演出を効かせるのか、などなど。
大手の問いかけによって参加者は頭の中のコンセプトを固めていきます。

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テーブルウェアを選び終えたところでセッティングに入ります。
今回は家庭で実践できる撮影ということで、スタジオの室内灯はオフにして、自然光による撮影を行います。窓の前に設置されたテーブルを一人一つ使って、選んだケーキ、天板、テーブルウェアを思い思いにセッティング。
講義で学んだことをすぐに各自で実践できるのもこの教室の魅力です。

さあいよいよ撮影が始まりました。
最初はなかなか満足のいく写真が撮れない様子の彼女たちに、
各テーブルを回って指導していきます。

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「レフ板の位置を変えてみて。ほら、ケーキの影で変化が分かるでしょ?」
「主役はどれにする?」
「縦の写真も撮ってみて。」
「この日の丸構図もいいけれど、他の構図でも撮ってみようか。」

元々の作品の良さや特徴は活かしながらも、ちょっとのアドバイスで一気に主役が引き立ちます!
参加者からは、

「すごーい!!」「一日中撮っていたい!!」

という歓声が沸き起こります。
自然光で柔らかく照らされたスタジオ内は、楽しい!もっと伝えたい!
という思いが溢れ、温かな雰囲気に包まれていきます。

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思いが伝わる写真を発信しよう!

大量に撮った写真データの中からお気に入りの一枚を選んでパソコンへ、それをスクリーンに映して講評が行われます。

それぞれが選んだ渾身の作品が次々とスライドに映し出されていきます。
それぞれテイストは違っても、お皿や小物を上手く使い、美味しく良質なケーキの味が伝わってきます。
また、同じケーキでも撮影する人によって見え方に大きな違いが出ます。お話を伺った上で写真を見ると、この違いは構図や選んだテーブルウェアの違いだけではなく、撮影者の思いの表れによるものだということが分かります。

講評会では一人一人からその写真にこめられた思いを聞き、丁寧に(途中で進行役の方から巻きの合図が入る程!)コメントしていきます。

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講評を受けた参加者の方の感想

Erinaさん(電機メーカー勤務・写真歴1年半)
「旅行とお菓子作りが趣味で、旅のフォトブックを作ったり、自分で作ったケーキの写真を撮っています。テイストはふんわり系が好きで、そういう写真をもっと広めていきたいし、いつか個展もできたら嬉しいです。今回受講してみて、寄ってみたり引いてみたり、構図を変えることで被写体の見え方が一気に変わることが分かり、とても勉強になりました。これからもっとたくさんの写真を撮っていこうと思います!」

Sayakaさん(グラフィックデザイナー・写真歴6カ月)
「街中で見かける、いいなと思うものを撮っています。カフェでスイーツを撮影することも多いのですが、その美味しさが伝わる写真がうまく撮れなくて、作ってくださった方に申し訳ないと思うことも…。今まで光やシズル感を意識して撮影したことはなかったので、今回初めて自分で全てスタイリングして撮影してみたことはとても新鮮で楽しい体験でした。またレフ板の使い方や、小物を使った主役の引き立たせ方など様々なことを学ぶことができました。」

スマートフォンの普及により、私たちは一日の始まりから大量の写真を目にするようになりました。
そこで求められるのは、「いかにスマホの画面をスクロールする手を止められる写真を撮れるか」ということ。折角写真を撮って多くの人と共有するのなら、伝わる写真を撮ってほしいと大手は語ります。

文章、音楽、絵など様々な表現方法がある中で、誰でも始めやすく、しかし奥が深い写真の世界。“なんとなく”ではない思いや考え方は必ず伝わります。情報が溢れる今、時代や国を越えて思いを伝えられるような写真を残してみたくなるような教室でした。

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著者プロフィール

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株式会社ヒュー
株式会社ヒューは「食」を中心とした広告や商品パッケージの撮影から、レシピの開発・提案・クッキングの手配や出版物・WEB・デザイン・SNSを使ったコミュニケーションツールなど多彩にご提案が出来る「食の総合プロデュース会社」です。

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