本物のインドの味が楽しめる祭典『ラクシュミー食堂』まもなくチケット発売!

今、インド料理店が次々とオープンしています。今年の食のトレンド予想の記事(過去記事はこちら)でも紹介した南インドカレーなど、地域色を出した店が増えているのも今のブームの特徴です。

こうしたブームの背景には、長年インド文化の普及活動に取り組んできた人たちの功績によるところが大きいです。その一人がインド・スパイス料理研究家で、「キッチンスタジオペイズリー」主宰の香取薫さん。その香取さんが1日限りの食堂を食の撮影スタジオhueにてオープンします! その名も『ラクシュミー食堂』。hueのプロデューサーでインド大好き西田(過去記事はこちら)が、香取さんに活動内容やイベントについてうかがいました。


日本の食卓にスパイス料理を届けたい!

西田 私がインド料理にハマり、香取さんのご活動を知ってからもう10年近く経ちます。
こうしてお話をうかがえるのが嬉しいです!
まずは改めて香取さんのご活動内容を教えてください。

香取さん(以下敬称略) 今年開設26年目のインド・スリランカ料理教室を主宰しています。
レッスンには、スパイス使いをマスターできる基本コースからおもてなしコース、南インド料理コース、スリランカ料理コースなどがあります。

教室以外の活動としては、スパイス薬膳弁当の販売や、現地から依頼を受けて広報活動を行っています。

また、今年の夏は5年ぶりに「キユーピー3分クッキング」にも出演しました。
5年前は本格的なレシピでインドの本場の味を紹介したけれど、ちょっとマニアックだったかな(笑)。
今回は「スパイスおかず」をテーマに、夏休みの子供たちがスーパーで買ってきた食材でお母さんに料理を作ってあげられるようなレシピに作り直して紹介しました。
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▲インドで地元の料理を学びカレー作りが趣味の西田にとって、香取さんは師と仰ぐ人

西田 香取さんはどんなきっかけでこのインド料理の世界へ入っていったのですか?

香取 初めてインドに行ったのは、1985年のボランティアキャンプでした。
そこで食べたサブジというスパイスで調理した野菜のおかずが忘れられないおいしさで!
そういうインドの家庭料理の存在を広めたい、そして日本の家庭の食卓にも届けたいと思い、日本とインドを行き来する料理修行の日々が始まりました。

西田 活動が広がっていったきっかけは何かありましたか?

香取 1998年に『きょうの料理大賞』で優勝したことをきっかけに、メディアから出演オファーをもらうようになりました。

出品したのは、「海鮮カレー和風味」という牡蠣のカレー。
年配の方の中には、スパイス料理=辛いとか、くせがあって苦手という方も多い。
でもきちんとしたスパイス料理を食べてもらったらきっと受け入れてもらえるし、その先にあるインドの家庭料理を食べてもらうきっかけにもなるかなと。
そこでベースは和風出汁と醬油だけどきちんとしたインドのルーを作り、バターソテーした牡蠣と合わせてみました。
出汁とカレーが合うことは、カレーうどんで立証済みじゃない?

小学生時代から包丁片手に食の探究

西田 なるほど!
そういう味の足し算的なことができたということは、小さい頃から食に興味があったのでしょうか?

香取 料理に関してはかなりマニアックな子供だったかな。
3歳の時には自分の包丁を持ってたし、小学生の時には餃子は皮から作っていたし。

西田 それはすごい!
おうちが食関係のお仕事だったとか?

香取 両親共働きの一般家庭で育ちました。
母は私が料理に興味があることに気付くと、「材料費は出すから作りたいものは自分で作りなさい」と言われて。
気になるものがあれば図書館に料理本を探しに行く、自分の作ったものが正しいものなのか確認するためにはお店に足を運ぶ。
納得いくものができるまで絶対に諦めない子供だったわ。

西田 自分がインド料理を作り始めた時のことを思い出します!
ドーサ(南インドのクレープ状の料理)って何だろうという疑問を持ち、洋書や海外のウェブサイトからレシピを探したり、当時はまだ珍しかった南インド料理店に足を運んだりして、徐々に本物に近づけていきました。

香取 そういう性格なので、インドの奥深さに惹かれていったのかなと。
東西南北で全然違う国みたいだし、カーストや宗教も異なるし、そこにスパイスという偉大なものが加わって、探究し続けても終わらない。
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西田 最近ではインド料理店でも地域性や特色をうたった店が増えてきました。
このカレーブームをどう見ていますか?

香取 一言に中華料理と言っても高級店もあれば町の餃子屋もあるように、インド料理も二極化していくのかな。

日本にインド料理が広まったのは、ナンやタンドリーチキンが手軽に食べられるようになったことによる功績が大きい。
だから業界は第2のタンドリーチキンのような新たなブームの牽引役を探しています。
それが全体のボトムアップにつながり、より深く本物を知ってもらえるきっかけになったらいいな。

レストランでは食べられない本場の味が楽しめるイベント

西田 今秋11月にhueで開催する『ラクシュミー食堂』について教えてください。

香取 7つの屋台が出店し、ペイズリーの味を楽しんでもらうイベントです。
調理は、うちの講師やインストラクターコース修了生が担当します。

様々なカレーに、サモサなどのスナック、私がプロになったきっかけの思い出の料理であり、ペイズリーの売りでもある牡蠣カレーも出す予定です!

西田 それは楽しみです!
今までペイズリー主催のイベントはなかったそうですが、開催のきっかけは?

香取 私は人に教えることができる人、そして本場の人もうならせるような自分のオリジナルの味が作れるような人をインストラクターコースで育てています。
そういう方の発表の場を作りたいなと思ったことが開催のきっかけです。

今日はイベント出品予定のウプマを作ってみましょう!
ウプマとは、セモリナ粉と野菜とスパイスを使った南インド料理。
旬のゴーヤも入れて、上からトマトチャツネをかけます。
この料理は一般的なタミル式ではもっと固いことが多いのですが、今回はベンガルスタイルでプルンプルンとした食感を楽しめるようにソフトに仕上げます。
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▲季節の野菜の甘味にトマトの酸味が効いた、身体に優しい料理。ぜひイベントでご賞味あれ!

西田 おいしい!今まで食べたウプマとは全然違う!
朝ごはんにも良さそう。
これはレストランで食べられない料理ですね。
ますますイベントが楽しみです。

スパイス料理が日本の未来を救う

西田 教室始められて26年、生徒さんの変化は感じますか?

香取 教室開設当初はおもてなし料理としてキーマカレーやエビカレーを作りたがる人が多かったけど、最近は日常の食卓やお弁当などに入れられるような家庭料理を作りたいという要望が増えてきたかな。
みんな普通の主婦なのに日常的にインド料理をがんがん作ってる!
私はフォローアップとして、生徒限定のフェイスブックのコミュニティを作り、質問に答えるようにしています。

西田 香取さんの普及活動の賜物ですね!
皆さん、作った料理写真はSNSでどんどんあげているんですよね?

香取 そうね。
10年程前にインド料理が広がっていったのもSNSのコミュニティ力によるところは大きい。

そして最近はインスタよね。
ただインド料理では同じ色の料理が並んでしまうことも。
教室では私が現地に行く度に買ってきた40種類ぐらいテーブルクロスや、様々なお皿を用意しているので、写真映えを意識したコーディネートも楽しめますよ。
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西田 せっかくおいしく作った料理なので、その世界観をきちんと伝えられる工夫は大事ですよね。
教室を飛び出して多方面で止むことなく活動を続けている印象ですが、香取さんのこれからの夢は?

香取 今は一通りの夢が叶ってしまったところで……。
一般の主婦の方がサブジを家庭の食卓に取り入れるようになってくれたし、スリランカのレシピ本や、オールカラーの南インド料理の本も出せたし。

でもこれから先考えているのは、インド料理の大戸屋みたいなお店が出せたらいいなと。
対象は働く女性たち。
彼女たちの中には食生活も乱れていて、身体がボロボロな方も多い。
そういう方たちがその時の季節と体調に合わせて、サブジや野菜や肉のカレーを選べるような定食屋さんを作りたいなと。
そのためには1店舗だけこだわりの店があったのでは意味がなくて、チェーン店のように各ビジネス街に出店することが理想です。

西田 よく子供に向けて食育という言葉が使われるけれど、これは大人の食育ですね。

香取 その通りで、これから子供を持つ世代にこそ、きちんとした食生活を送ってほしいです。
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今夏の猛暑振り返ってみても、日本人は熱帯、亜熱帯のスパイスの食文化を学ぶべき時代が来たのかもしれません。
ぜひイベントにお越しいただき、奥深いインドの世界をのぞきに来てください!

INFO:

香取薫さんの1日限りお店『ラクシュミー食堂』がオープンします。
完売必至のチケットはお早めに!

■日 時  2018年11月3日(土)
【昼の部】 11:00~14:00
【夜の部】 16:00~19:00
■会 場 hue plus スタジオ
〒108-0022 東京都港区湾岸3-5-1
■参加費 4,860円(税込)※ドリンク別
■チケット発売日 9月11日(火)正午

詳しくはこちらをご覧ください


プロフィール:
香取 薫 Kaoru Katori
1962年、東京生まれ。
インド・スパイス料理研究家、有限会社食スタイルスタジオ 代表取締役、キッチンスタジオ ペイズリー主宰。
1985年、ボランティアで訪れたインドでスパイス料理に魅せられ、本格的に研究を始める。さまざまな地方を歩き、主婦たちから本場の家庭料理を習う。料理教室は1992年創業以来、生徒数は2000人を超える。これまで数多くのカレー店主、料理インストラクターを輩出する。ポリシーは日本の気候や日本人の味覚に合う健康的なスパイス使い。スパイスの普及とインド文化紹介に取り組む毎日。

著者プロフィール

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株式会社ヒュー
株式会社ヒューは「食」を中心とした広告や商品パッケージの撮影から、レシピの開発・提案・クッキングの手配や出版物・WEB・デザイン・SNSを使ったコミュニケーションツールなど多彩にご提案が出来る「食の総合プロデュース会社」です。
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