2018年料理のトレンドを大予想! 人気の料理写真アプリ『SnapDish』インタビュー

料理写真によるコミュニケーションができるアプリ『SnapDish』(スナップディッシュ)。投稿数1500万点以上の料理写真とレシピから「料理のアイデアがひらめく!」「料理写真をおいしく加工して自分だけの料理&レシピのフォトアルバムが作れる!」「みんなとシェアしてお料理が楽しくなる!」と、人気の料理写真共有サービスです。

今回はシズルディレクターで料理フォトグラファーのhue大手仁志が『SnapDish』のオフィスにお邪魔させていただき、
事業開発マネージャーの阿部樹さんと担当の佐々木真理さんに
2018年の食のトレンドについてお話をうかがいました。

華やかなかわいさが目立った2017年

大手 2017年も様々なものが流行りましたね。
『SnapDish』として、今年の食のトレンドをどのように振り返りますか?

佐々木 今回の振り返りは、『SnapDish』だけではなく、
Instagramなどその他SNSからも集計した結果となっています。
また、ハッシュタグ等で明確に言語化されているものに限らず、
ビジュアルとして目立ったものからトレンドを選んでいます。
まずは料理ではなくキッチンツールですが、
「BRUNO」と「スキレット」です。
おそらく検索ワードとしては1-2年前くらいから多く検索されているものですが、これが定着し言及無しで投稿されることが増えてきた印象です。

BRUNOは、従来のホットプレートよりもテーブルの上に乗せた時の
デザイン性や見た目で人気を集めたようです。
スキレットについては、目玉焼きを作って、
そのままテーブルの上に出した朝食シーンの投稿が、
『SnapDish』始め、その他SNSでも多く見られました。
ユーザーさんのコメントを見ていると、焼いてそのまま出せばいいし、
洗い物もこれ一個で済むので楽なんですね。

大手 これは小道具としておしゃれですよね。
最近では飲食店でも「スキレット」で料理を提供しているところがあるし、
身近になってきているのでしょうね。
sb01.jpg

誰でも作れてかわいい“水玉”が流行


佐々木 同じ形が連なったような模様も流行りました。
「水玉ちらし寿司」は、断面が丸くなる野菜を
スライサーでスライスして散らしたものです。
誰でも簡単にかわいく仕上げられるところが人気です。
また「シャインマスカット」は本当によくアップされていました。
粒のまま使ったり、カットして断面を見せてケーキやタルトに並べたり、
みなさん様々な見せ方をしていました。

masukato.jpg
mizutama.jpg
ラウンド.jpg

断面ですと、「ラウンドパン」も人気で、海外の方からの反応もありました。

「しましまゼリー」は特に『SnapDish』内で人気でした。
きれいな層を作るためにはどうすればいいのか、ユーザーさん同士で教えてほしいといったコメントのやり取りも見受けられました。

大手 写真を介してユーザーさん同士の
コミュニケーションが生まれていたんですね。

佐々木 そして「ネイキッドケーキ」と「ヨーグルトバーク」。
どちらもアメリカ発信のもので、
見た目の派手さとかわいさが女性心をくすぐりました。

ke-ki.jpg
yo-guruto.jpg

2018年はブームの揺り戻しの年

佐々木 2017年は華やかなものや、色合いが派手なものが流行りましたが、2018年は一転して落ち着きのある、無駄なものを省いたようなものが来る可能性があると思っています。いくつかトレンドを考えるための材料をピックアップしましたのでご紹介させていただきます。

まずは「和菓子」や「和スイーツ」です。
メディアでも取り上げられるようになってきていますし、
大福などの投稿も増えてきています。

wasui-tu.jpg
大手 和だと写真の仕上がりもしっとりとした感じになりますよね。

佐々木 「柿料理」や「柿スイーツ」もじわじわと
人気が上がってきていています。こちらも渋い写真をいかに
プロっぽく撮るのか、みなさん工夫されていらっしゃいます。

続いて「チョコレートバーク」です。
チョコレートの上にナッツやドライフルーツを散りばめたスイーツです。

大手 飾るもので見た目も演出できますね。作り方も難しくないから、
子供と一緒に作れそう。バレンタインに向けて投稿が増えそうですね。

kaki.jpg
kaki2.jpg

肉食ブームの次に注目するのは、
野菜やスパイスを使ったヘルシー料理

佐々木 「コッペパン」はフルーツサンドにしたり、
見た目も華やかに自分でカスタマイズできることから投稿数も
上がってきています。「バインミー」は特に女性に人気ですね。

阿部 サンドウィッチ人気は根強いです。
ここ数年も「沼サン」や「わんぱくサンド」など様々なブームがありました。

大手 “お弁当”“手頃”“子供”…様々なワードに引っかかるんでしょうね。

bainnmi-.jpg
koppe.jpg
佐々木 ここ1、2年は肉食ブームが来ていました。
多少はまだ続いていくとは思うのですが、野菜やスパイスを使った料理など、
ヘルシー志向のものも増えていくと思います。

例えば、野菜をたくさん使っていて常備菜的要素もある
「中東料理」や、同じく野菜中心でヘルシーなイメージのある「南インド料理」もポテンシャルが高いと思います。
特に「南インド料理」のミールスと呼ばれる定食プレートは、
見た目にも鮮やかで、いろんなものを少しずつ食べられるということで
女性にも人気です。飲食店も増えてきています。

大手 飲食店で食べられる機会が増えることで自分の経験値につながり、
自ら料理してアレンジを加えたくなるんでしょうね。

佐々木 その他にも、手軽に作れる「ロータスブラウニー」、
新しい食べ合わせとして「シャンパン餃子」、
チュニジア生まれの唐辛子をベースにした調味料「ハリッサ」などもあります。

tyuutou.jpg
minamiindo.jpg
大手 2017年はキャラ弁などデコラティブなものも流行りましたが、
このブームは継続すると思いますか?

阿部 写真の総量が増えたことでフォトジェニックのトレンドの裾野は拡大しています。キャラ弁やデコ弁などは技術的に見てもみんなが作れるものではありませんが、目を引きますしシンプルに楽しいので、カテゴリーの一つとしてはこのまま確立していくと思います。一方で裾野が拡大したことで、今後はより身近で、作りやすくてかわいいというトレンドになるのではないでしょうか。
派手なもの、目立つものは流行りやすいですが廃れるのが早い側面もあります。
より暮らしに密着したトレンドを拾い上げていきたいですね。

先生はAI!“美味しそう”な写真の撮り方指南

大手 ここ10年で写真に接する機会は圧倒的に増えましたもんね。
料理写真に限っても、以前は料理雑誌で見る程度だった主婦の方達も、
今ではたくさんの一般投稿の中から自分が見たいものを検索して見られるようになりました。
素人が撮った写真と、雑誌や広告などのプロが撮った写真を目にするバランスも変わってきています。

阿部 そうですね。また写真に接する機会が増えたことで、素人の方もどんどん写真の撮り方が上手くなっています。
こうした変化を受け、今年我々は『SnapDish』の中で“美味しそう”と判定される写真を撮れる機能を追加しました。撮る人は、スコアが上がるポイントを探してシャッターを押します。
SnapDishに蓄積された2000万投稿を学習させたもので、料理の“美味しそう/共感を呼びそう”を判定できるAIを作れる事業者は少ないと思います。

大手 隣に先生がいて、「ここで撮るといいよ」と教えてくれているようなものですね。構図や光、色合いもデータ化して学習させているのか…。これはすごい!

阿部 カメラやフィルタは進化していますが、構図や光などはまだ撮る人にゆだねられています。我々にできるのはこういった機能を使って料理写真の上手い・下手というピラミッドのボトムアップを図ることです。単純に美味しそうに撮れるとうれしいですし、記録やコミュニケーションが楽しければ、料理すること自体がもっと楽しくなりますから。
また、このようにAIでスコアリングできるようになったので、アプリの中で人気になったものの理由の分析を強化しようと思っています。
分析データの定量化によって、ソーシャルメディアでより多くの人に共感されるコンテンツをどのように作っていけばいいかということをクライアントに提案できるようになります。

大手 人気の理由には、ビジュアルもあれば、コンセプトやネーミングのキャッチーさもありますよね。こういうデータを分析できたら色々見えてくるんでしょうね。
我々の会社も持っている情報量は多いので、それをどう活かして次へつなげていくかということを考えていかなければならないところは同じです。

誰でも気軽に撮れるようになった写真は、日々の積み重ねで上達していく撮影者と、AIなど技術の進化によって次のステップへ進みつつあります。より多くの人の目や心に触れるようになった写真によって広がるブームもあれば、写真から生まれるトレンドもあるでしょう。
s_C064978.jpg

▲スナップディッシュのアプリで、大手が撮影した料理写真をかざしてみると、、「ちゃんと“美味しそう”の反応でてます!」


大手 ちなみに季節ものの料理写真はその時期だけですか?それともメディアのように前倒しで、予測的な投稿があるんですか?

阿部 ありますね。その行事のだいたい1カ月半ぐらい前から、“練習”といって投稿が増え始めます。そこで段々流行りができていって、ピークの時には一気に広がります。

大手 みんなプロ化してる…。そのうち我々の業界のように半年前倒しで、「今年の鍋はこれが来る!」なんていう投稿が真夏に出てきたりして(笑)

s_C064984.jpg

食のトレンドにも“揺り戻し”が予想される、2018年。
どんなお料理や、美味しそうな写真に出会えるのか楽しみです!
阿部さん、佐々木さん、ありがとうございました!

撮影・記事に関するお問い合わせはこちら

著者プロフィール

著者アイコン
株式会社ヒュー
株式会社ヒューは「食」を中心とした広告や商品パッケージの撮影から、レシピの開発・提案・クッキングの手配や出版物・WEB・デザイン・SNSを使ったコミュニケーションツールなど多彩にご提案が出来る「食の総合プロデュース会社」です。
お問い合わせ

関連記事