【二十四節気】hueごよみ 清明(せいめい)

春夏秋冬をさらに細かく6つずつに分けた「二十四節気」。この特集では二十四節気をベースに、旬の食材紹介やそれらを使ったレシピ、季節を意識したスタイリングのコツなどを紹介していきます。

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清明

「清明」とは二十四節気の5番目にあたる時期(毎年4月5日ごろ)のことで、沖縄県では親族が集まり先祖に供養する清明祭を実施するのが一般的。
365VisualDB」より

「清明」とは春先からの清らかで生き生きとした様子を表したことば。

様々なが咲き乱れ、お花見シーズンの到来です。お花見といえば「桜」ですね。桜を使った食べ物や飲み物なども多く、撮影でも背景に使われたりと日本人にとって「桜」は特別な物なのかもしれませんね。

フードスタイリストがいれば、3倍おいしく!?

美味しそうな食材とフォトグラファーの腕さえあれば「おいしいビジュアル」の出来上がり!そう思われている人もいらっしゃるのでは?実は、フード撮影の現場には多くのスタッフがかかわっているのです。私が普段活動している「フードスタイリスト」という職業もそのひとつ。

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「フードスタイリスト」とは、書籍や雑誌・広告ビジュアルなどの撮影現場で、撮影される料理やテーブルセッティングなどの演出を手掛ける職種、ということになります。商品の配置やお皿、カトラリーやテーブルクロスを選んだりと細部にこだわりながら、少しでも美味しい部分を引き出したい!という気持ちで現場に携わっています。私たち「フードスタイリスト」と呼ばれる人たちが、日々の撮影現場でどのような役割をこなし、どんな視点でスタイリングをしているのか。春に新発売する「桜マフィン」を宣伝するための広告ビジュアル撮影、という想定で、少しご紹介したいと思います。

スタイリングは調和!

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クライアントからの要望は、「桜のマフィンと抹茶のマフィン」を訴求する和モダンなイメージの制作です。

 ※桜を使った桜マフィンと抹茶のマフィン(制作協力:フードコーディネーター・料理家/江口恵子)

今回は、フードスタイリストに小道具選定はすべてお任せ。という設定です。

「和モダン」のキーワードから、ちりめん素材の布と和食器を使いつつ、桜の花をあしらい、和のスタイリングに仕立てました。全体的に和の色味で落ち着いた「清明」の季節に合うさわやかで華やかなイメージの出来上がりです。

食材が「マフィン」なのであまり和を意識しすぎて漆器などの小道具と合わせると違和感が出ます。食材の色味や形、サイズに注意しつつ調和させることがポイントです!

特に色はイメージがつきやすいので(春の色、秋の色、さわやかな色、しっとりとした色など)、全体のトーンを考えて配色します。カトラリーも置くことでイメージシーンのような雰囲気にできました。

想定外のリクエストも日常茶!そんなことではあわてません!!

現場で想いもよらないリクエストが発生することも多々あります。事前に細かく打合せをして、今回は「和の食材を使用した商品なので、和のイメージをしっかりと打ち出してほしい」と、言っていたものの、「もし洋のスタイリングにしたらどんな見え方なんだろう?」なんて急なオーダーも。

そんなオーダーに答えられるのも、沢山の撮影現場を経験したスタイリストだけ。

今回は急きょヒューにある食器庫(http://hue-hue.com/studio.html#studio)から洋スタイリングにふさわしいアイテムをピックアップして難題に答える、なんてシュミレーションにトライしてみました!

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洋風ということでポップなカップや色味のお皿を選らび、レースのランチョンマットを敷き洋風のスタイリングに仕立て和テイストとの差を追求しつつ、商品が美味しく見えるように食器と色味に注力してスタイリングしました。

急なオファーの場合でも同じことを心がけます。

お客様の意図したいこと・訴求したいこと、などをその場でしっかり聞きこんで、トーンやイメージが崩れない演出で小道具の色味や素材を気にしながらスタイリングしていきます。もちろんカメラマンとの連携も不可欠です。

慌てず撮影がスムーズにいくようにします。

事前の打合せで、仕上がりの8割は決まる!?

今回のように、スタイリングによってがらりとイメージは変わります。

食材と食器の大きさのバランスや色味のバランスによって、商品の見え方も大きく変わってきます。

スタイリストに依頼をする際は、仕上がりイメージを事前にしっかり伝えること、商品や食材のサイズを伝えておくこと、この2つが仕上がりを大きく左右する重要なポイントになります。

特に、商品の大きさや色は食器を選定する上ではとても重要な情報です。商品に対してお皿が大きすぎることで、「とても小さな商品」というイメージを与えかねません。また、色味も商品と食器の色かぶりによって訴求ポイントがぶれる可能性も出てきます。

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上の写真は商品の大きさを無視してお皿を選んでしまったので大きさのバランスがおかしいですよね。商品とお皿の色が同系色なので、桜や抹茶の鮮やかさを引き立てることができていない、というダメなスタイリング例です。

今回はヒューにある小道具でもタイプ別の撮影をすることができましたが、これもスタイリストがいたからこそその場でスタイリングできましたし、食器庫を完備した「hue plus」だからこそできた対応でもありました。

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Photo by 大野咲子

※「365VisualDB」は、アマナイメージズが提供するビジュアルデータベースサービスです。

著者プロフィール

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平尾まさえ/スタイリスト・フードスタイリスト
文化服装学院卒業後、フリーランスに。
広告を中心にスチールとムービーの撮影でタレントやモデルの衣装、テーブル小道具や空間スタイリングなどを担当。食住すべてを楽しく心地よく過ごせる素敵なスタイリングがモットー。
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