【二十四節気】hueごよみ 冬至(とうじ)

春夏秋冬をさらに細かく6つずつに分けた「二十四節気」。この特集では二十四節気をベースに、旬の食材紹介やそれらを使ったレシピ、季節を意識したスタイリングのコツなどを紹介していきます。

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冬至

太陽の高さが一年中で一番低くなる毎年12月22日ごろの「冬至」には、風邪を予防するために、かぼちゃやこんにゃくを食べてゆず湯に入る風習がある。「365VisualDB」より

旬の食材「柚子」

穏やかな酸味と爽やかな香りが特徴の「柚子」は、12月の今が旬。最近では、欧州でも人気の食材ですが、かつてスペイン・カタルーニャ州にあったミシュラン3つ星レストラン「エル・ブジ」がメニューに使用したことで広まったとも言われています。

原産地は中国。日本をはじめ、中国や韓国などで栽培されており、国内ではミカンの産地である四国が中心。高知県だけでも全国シェアの4割を占めているそう。また夏場に収穫した青い果皮のものを「青柚子」、秋から冬に出回る、黄色く色づいたものを「黄柚子」と呼びます。上質な柚子を見分けるポイントは、果皮がしっかりしていて、色が均一に回っていること。

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意外と知られていませんが、果皮のビタミンC含有量はレモンよりも多いため、韓国では果皮と砂糖、ハチミツを漬けたり、煮込んだりしたものにお湯を加えて飲む「柚子茶」が親しまれています。

柚子茶の材料は、柚子の果皮1に対して、甘み(砂糖・ハチミツなど)1。洗った果皮を薄切りにして、甘みと混ぜるだけ。手軽にビタミンCが取れて、身体もほっこり温まる「柚子茶」を飲んで、寒い冬を乗り切りましょう。

レシピ紹介

「カボチャと白いんげんの和スイーツ 小豆とキヌアのソース」

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井原西鶴の一説に「とかく女の好むもの 芝居 浄瑠璃 いもたこなんきん」とありますが、この「なんきん」とはカボチャのこと。関東で育った自分にはなじみが薄いのですが、今でも関西では、カボチャは「なんきん」と呼ばれているそう。

このように江戸時代から女性たちに愛されてきたカボチャには、「冬至に食べると風邪を引かない」という言い伝えがあります。これには理由があり、カボチャに含まれるビタミンA(カロテン)が、のどや鼻の粘膜を保護する働きを持つからだと言われています。冬には積極的に食べたい食材のひとつですね。

さて、今回は缶詰で手軽に作れる「白いんげん豆のあん」を、電子レンジで作る「カボチャあん」で包む、和スイーツをご紹介します。カボチャあんに入れた柚子茶の香りに心癒されます。お皿に添えられた小豆とキヌアのソースの食感を楽しみつつ、温かいドリンクとともに楽しみください。

欧州、特にドイツでは日本から持ち込まれたカボチャの品種「Hokkaido」が出回っています。私もロンドンの「Borough Market(バラ マーケット)」やフランクフルト「Kleinmarkthalle(クラインマルクト ハレ)」で見かけたときは懐かしく思ったものです。海外にいらっしゃる方は和菓子が恋しくなったら作ってみてはいかがでしょうか?

【材料・2人分】

(A)カボチャあん
カボチャ(種を取り、皮をむいて、ひと口大に切る)…100g
砂糖…大さじ1
無塩バター…10g
柚子茶(みじん切り)…大さじ1

(B)白いんげん豆のあん
白いんげん豆の水煮(水気は切っておく)…100g
※塩茹でがベター。スープ煮は選ばないこと。
砂糖…大さじ1 1/2
塩…少々

(C)
茹であずき(市販)…大さじ1
茹でたキヌア…大さじ1/2

【作り方】

1.カボチャあんを作る。カボチャをラップでくるみ、電子レンジ(600w)で約2分加熱。竹串が通るぐらいに柔らかくなったら、フードプロセッサーでなめらかになるまで撹はんする。砂糖とバターを加え、こし器で裏ごしして、ゆず茶を加え、木べらで混ぜる。
※(1)、(2)ともにフードプロセッサーがなければ、ポテトマッシャーなどを使用。
※水分が多かったら、鍋に入れて火にかけ、水分を飛ばす。

2.白いんげん豆のあんを作る。フードプロセッサーに白いんげん豆を入れ、なめらかになるまで撹はんする。こし器で裏ごしして、砂糖とともに鍋に入れ、水分を飛ばす。

3.ラップに(1)の半量をおき、均等に伸ばす。その上に(2)の半量を丸めたものをおき、全体を茶巾状に包む。箸の角で模様をつけ、皿に盛り、お好みで(C)を添える。

【キヌアの茹で方】

キヌア…大さじ1/2
水…ひたひた
塩…少々

1.ボウルにキヌアを入れ、お米を研ぐ要領でよく洗う。
※茶こしなどで水切りをするとよい。
2.鍋にキヌア、ひたひたの水、塩を入れ、沸騰したら弱火にし、約15分煮る。
3.そのまま鍋にフタをして、約10分蒸らす。

【茹で方のポイント】

全体の色が透明になり、輪のようなヒゲが出て来たら炊きあがりの合図。
※サラダなどの具材としても使えるので、多めに茹でた方が作りやすい。

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Photo by 加藤雄也

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※「365VisualDB」は、アマナイメージズが提供するビジュアルデータベースサービスです。

著者プロフィール

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佐々木麻子
赤堀料理学園フードコーディネーター科卒業・ジュニア野菜ソムリエ。編集プロダクション・広告制作会社などを経て、フリーライターに。ロンドン郊外の公立カレッジでシェフコースに通いながら、現地のミシュラン1つ星レストランやカフェの厨房を経験。現在は、広告や雑誌のライティング、レシピ作成、フードスタイリングを担当している。
http://asakosasaki.amebaownd.com/
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