2017年 美容食のトレンドと伝統  美肌食育教室主宰・浅利真妃さんに聞くインナービューティー 講座 vol.5

2016年も残りわずかとなりました!
今回はこの一年を振り返り、また2017年に向けて「食と美容の関わり方」、「ビューティーフードのトレンド」に注目してみたいと思います。今年は例年に比べその数の増え方、その分野の広がり方の大きさに驚かされました。そこには昨今の健康志向の高まり、フード業界に「美容」というエッセンスやカテゴリーが当たり前のように認知されてきたことも大きいと思います。

スーパーフード、2017年のトレンド大予想!


その中でも特に「スーパーフード」というカテゴリーがここ数年定着しつつあり、その一石二鳥感を「食」の中に取り入れる食べ方は、女性だけでなく男性にも美や健康を意識した方の常識になりつつあると言えます。
例えば、チアシードがここ数年で広まったように、まだまだ知られていないスーパーフードもこれから発掘され、新たに世に出回るものもあるでしょう。
アサイー、ココナッツ、クコの実、スピルリナ(藻の一種)、カカオのように、実は昔から食されていたものが改めて見直されたものも少なくありません。特に国内ものに目を向けてみると味噌、雑穀、豆腐(高野豆腐含む)、納豆、甘酒、調味料に至るまで身近な食材、特に発酵食品がフォーカスされ、日本のスーパーフードと言われる殆どには長い歴史があり日本のソウルフード的なものにあたる食材ばかりです。

合理的な日本ならではのスーパーフード


「理に適う」という言葉がありますが、合理的で道理に合っている、そんな食材や食べ方が自然に引き継がれ、当たり前のように身近に存在している奇跡に時に感動することさえあります。
改めて伝統食ともてはやされるわけでもなく、一時的な流行でもなく、今までもそしてこれからも傍にあるものとして、私たちの健康や美容面を、食から支えてくれるものとして存在し続けてほしい大切な食材です。また、少なくなってきたそれらの専門店も存在し続けてほしい、そしてその食材の専門家から対面で購入することが今後も続くことを願うのは私だけではないと思います。

a08.JPG
これから注目!
ドライフルーツ&ナッツ専門店


専門店といえば、日本でも専門店、またスーパーなどでの専門コーナーをここ数年でよく見かけるようになりました。それは「ドライフルーツ」や「ナッツ類」の専門店です。
2017年はこの分野の広がりにも期待が膨らみます。
専門店ができるということは、それだけ多くの種類や、同じ種類でも品種によって、より美味しさや嗜好を追求することができるほどの奥深さがあるということ。そしてそれを求め、楽しむことを望む人々がいて、その人口の増加にも今後期待が高まっていることだと思います。
痛みやすい生の果物の保存を良くするために、乾燥させたものがドライフルーツですが、ナッツ類も含め、そのままはもちろんのこと、今はお料理に使われたり幅広く利用されていますよね。長く保存ができ、いつでも手軽に食べられること、何と言っても一口かじるとジュワっと瞬時にその甘みと果実の風味が味わえる満足感の高さはドライフルーツならではの魅力ではないでしょうか。そして重量あたりの栄養素が生食よりも凝縮していることも特徴です。凝縮された甘みは、少量で満腹感を得ることができ一石二鳥食材とも言えますね。
続々と出店しているドライフルーツやナッツ専門店ですが、「農薬や化学肥料無使用で鮮度にこだわっている店」、「種類や品種を取り揃えた品数の豊富な店」、「国産・素材・製法にこだわりをもった店」、また、「彩り・美味しさを追求した店」などなど、さまざまではありますが、各会社、店の特徴が見え、まだまだ新たなフードカルチャーの一部として進化していく予感がします。


ドライフルーツはそのままの食べ方が主流のように思えますが、ナッツや他の食材と組み合わせて食べることにより、美味しさや栄養バランスが増すものもあり、ドライフルーツの甘さが苦手という方でも食べやすく、私自身も組み合わせて一緒に食べることにより新たな味覚の発見にも繋がりました。
中でも専門店の方やそれを専門で扱う輸入卸売業者の方など、世界中のドライフルーツやナッツ類を食べ比べているプロが口を揃えて教えて下さるのが「デーツ」と「クルミ」との組み合わせ(一緒に食べる)です。この食べ方は私も目からウロコがおちるような発見でした。この分野の組み合わせや食べ方のレパートリー、レシピは、今後も生の食材を調理するかのように提案され増えていくように感じます。


先に「農薬や化学肥料無使用、鮮度にこだわっている店(会社)」があると触れました。
この連載のvol.1オイルについての記事でも紹介したように、ドライフルーツやナッツ類にもそのものの特性を知るが故に、それが人の口に入るまでの状態を最良におくことを考えられている会社も増えてきています。美味しさ以外に製法や容器・パッケージまでのこだわりは私たちが購入時に何を選ぶかの基準にもなってきていると思います。ちなみにくるみは油分の割合が60~70%と多く酸化をなるべく遅らせることで、産地で採れたてを食べるような味わいを楽しめるとのこと。殻割りをした直後に窒素充填パックにしているものもあり、そうでないものと実際に食べ比べてみるとサクサクという食感、フレッシュさの違いを明らかに感じ、食べやすく美味しく感じることができました。また、アーモンドに関しては素焼きのものが主流となってきていますが、油・塩不使用のものが最近では多く見受けられます。昔、主流であったであろう、おつまみとして出回っていた塩分のついたアーモンドを探す方が今は難しくなっているかもしれません。また生のままの「生アーモンド」という状態のものも販売されており、今まで食べていたローストしたアーモンドに比べ、とても甘く独特な食感はやみつきになる方も多いのでは?と思ってしまうほどです。品種の違いだけでなく、製法で味や食感の違いも選べるようになってきており、購入側もそれぞれの特徴や性質を知ることでもっと楽しめる分野にまできていると思います。
a11.JPG 

新たに登場するスーパーフード


個人的には、以前は多くの量を食べられるものではないと思っていたドライフルーツやナッツ類ですが、フレッシュさや、食べやすさ、真新しい品種が増えていること、そして確実に美味しさがアップしていることもあり専門店がオープンするまでになってきました。今後、ドライフルーツやナッツ類には日本で更なる広がりや可能性を感じます。改めてスーパーフードとして加わるものもこの分野から出てくる予感もします。
食の楽しみの醍醐味である「美味しく」という点もさらに研究されどんどんレベルは高くなっていくのだと楽しみや期待も膨らみます。

口にするものへのこだわり
より高くなる安心安全の基準


くるみやピスタチオなど健康効果が期待され、日本では一時的に特別な注目を集めたナッツ類ですが、原産地であるアメリカでは、ソウルフードとして昔から普通に食べられてきたものだそうです。ただ酸化度合いなど、そのものの状態を気にして食べる方は少なかったとのこと。色々なことが解明されてきた今、更に健康的で効率良く食べる為の知恵が加わり、面白いことに日本での浸透率が上がるにつれ、酸化やそのものの状態へのこだわりや求める基準はだんだんと厳しくなっていく一方かもしれません。日本人の美意識の高さは有名ではありますが、健康や安心・安全という点に関しても日々厳しく細かく意識が向けられていることも要因だと言えると思います。
2017年、今まで以上に日本の伝統食材がトレンドとして改めて見直されることはもちろんのこと、海外から入ってきた保存のきく一石二鳥食材は専門店の進出により私たち日本人のより身近なものとして食文化を更に彩ってくれることと思います。

食で自分にできる応援を! 今日も体の中から美しく。

一部商品提供:株式会社デルタインターナショナル

前回の記事はこちら
「手軽さ」「美しさ」を応援してくれるキッチングッズ!インナービューティー講座 vol.4
「夏の疲れを改善するには?」 インナービューティー講座 vol.3
「定番食をオーダーメイドする楽しみ」インナービューティー講座 vol.2
「ファスティングってなんですか?」 インナービューティー講座 vol.1


著者プロフィール

著者アイコン
浅利 真妃
美肌食育教室主宰・美容家
ビューティーフードスタイリスト
フードコーディネーター 食育インストラクター コスメコンシェルジュ
エキスパートファスティングマイスター。
食の専門スクールにて、インナービューティー講座をプロデュースする。またビューティーサロンプロデュース、化粧品PR・ブランディングでの経験を活かしビューティー企画、インナービューティーセミナーを開催。

関連記事