食べる宝石、ざくろレシピ!美肌食育教室主宰・浅利真妃さんに聞くインナービューティー 講座 vol.7

“ルビー色の食べる宝石”ざくろを食す季節!


この時期、華やかなイルミネーションや年末年始へと移り変わる街中の景色が、
年の瀬の慌ただしくもワクワクする特別な季節感を楽しませてくれます。
今回はこの季節にピッタリのフルーツざくろが主役のお話です。

ざくろと聞いて、日本で出回る時期や栄養価を、すぐに思い浮かべることができる方は少ないのではないでしょうか。最近ではその栄養価が注目をあつめ、テレビや雑誌などで取り上げられるようになりましたが、その反面、「どうやって食べるの?」という声もちらほら・・・。食べ方や料理への取り入れ方、実の取り出し方まで、知らない方も多いのではないでしょうか。その理由としてざくろは日本での栽培は非常に少なく、食す習慣もまだまだポピュラーとは言い難いと思います。市場に流通しているのは輸入ものが殆どというのが現状ですが、厚めの外皮(果皮)からは想像できないくらいジューシーで甘みもしっかりしている、良質のものが最近では日本に届いています。

古代時代までさかのぼる、ざくろの歴史


ざくろの起源については諸説ありますが、青銅器時代初期までさかのぼり、古代以降、最も早くから栽培された果物のひとつであるということで学者の意見が一致しているそうです。ペルシャからアジアに伝わったざくろは、中国から日本へ伝来されたと考えられていますが、当初は果物というより主に観賞用に育てられていました。日本に伝来した品種や当初のものは、酸味が強く、甘味も少ないため、あまり食用としては好まれなかったようで「幼い頃食べた、田舎の庭先になっていたざくろの味に美味しい思い出がない」という方々のお話を聞く度に頷けるストーリーです。

大粒でたっぷりの果汁が
魅力のカリフォルニア産


現在、ざくろはカリフォルニア、インド、イラン、トルコ、スペイン、イスラエルの各地で栽培されており、日本の市場では、アメリカ・カリフォルニア産が多く流通されています。カリフォルニア産ざくろの収穫量のうち約80%をワンダブル種という品種が占めていますが、世界中のざくろ消費者から人気の高いワンダブル種は、大粒でたっぷりの果汁と申し分のない甘い香りが特徴で、大変品質に優れています。また、栄養価も豊富で美容や健康に嬉しい効果が期待できるというところも、ハリウッドセレブリティをはじめ、メディアから注目を集めた理由だと言えるでしょう。

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 ▲他の主なフルーツの栄養素との比較


カリフォルニア産ざくろは、日本では11月頃から1月中旬頃まで市場に出回り、お正月などの祝事の果物として最適です。また、完熟時に収穫されるため、店頭に並んでいるものはまさに食べ頃です。重いざくろほど果汁が多く含まれています。生食は、出回る時期が限られるため、まだまだ日本では、フレッシュな状態のものは簡単に手に入れることは難しい環境かもしれませんが、ざくろ特有のポリフェノールから期待できる抗酸化や抗糖化作用をはじめ、女性に嬉しい栄養価はもちろん、この時期限定の特別感も含め、楽しんで味わいたい贅沢なフルーツと言えます。現在のざくろを取り巻く条件の全てが、“宝石や美のフルーツ”と言われる所以でもあるのでしょう。

簡単!ざくろの実を取り出す方法


それではここで、知らない方も意外と多いざくろの実(種衣)の
簡単な取り出し方をご紹介します。

ざくろの冠部分を切り落とします。
(冠状に口を開いた部分「花冠」の少し下をカットします。)
手で割りやすいように、4箇所くらい皮に切れ目を入れておきます。
(花冠を切り落とした切り口に十字の切り込みを入れれば、
手で自然に割りやすくなります。)
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ボウルの中にキレイな水をはり、その中に浸しざくろを割り開き
中の粒(種衣)をパラパラと取り出していきます。
(水を張ったボウルの中だと重い種衣[可食部]は沈んで、
軽い薄皮[種衣の周辺の半透明で黄色い膜]は水面に浮き、
簡単にキレイに分離してくれ、実が取り出しやすいです。)
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沈んだ種衣をザルにあげ取り出します。

日持ちさせる保存方法は?

ざくろの外皮の中には、果汁たっぷりの艶やかな赤い「種衣」がたくさん入っています。種衣一つ一つの中の小さな種は、食物繊維をたっぷり含んでおり、食べることができます。種衣の周りの膜は少し苦味があり、食べる際に食感も邪魔してしまうため、キレイに取り除くのをお勧めします。また、保存方法ですが、ざくろは皮を剥く前は湿度の低い所に置いておけば何週間も、状態によっては数ヶ月と、日持ちする果物です。種衣を取り出した後であれば、気密性の高い容器に入れ冷蔵で2~3日、冷凍しておけば数ヶ月保存が可能です。先に説明した簡単な剥き方さえ覚えておけば、まとめて種衣を取り出し、保存しておくことで、サラダのトッピングや手軽にフレッシュジュースが作れるので、もっと身近にざくろを感じて頂けるでしょう。

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A:外皮 (Husk)- 果実の外側の皮
B:アルベド(Albedo) - 皮のすぐ内側にある白い果肉のような組織
C:薄膜 (Membrane)- 種衣の周辺の透明な黄色い膜
D:種衣 (Aril)- 小さな種の入った食べられる果汁の袋

日常に取り入れてみたい、ざくろレシピ

《 パーティーサラダ 》 (二人分)
・ざくろ 1/2個
・レタス 4、5枚
・人参  中1/2個
・アボカド 1/2個
・ブロッコリー 2、3房
・茹でたひよこ豆 お好み(適量)
・キヌア     お好み(適量)
・ローアーモンド、クルミ、カシューナッツ 
 お好み(適量)塩、油を加えてないもの

[ドレッシング]
・バルサミコ酢 大さじ1
・オリーブオイル 大さじ1/2
・擦りおろしニンニク 少々
・塩コショウ  少々

レタス、アボカド、茹でたブロッコリーは食べやすい大きさにカットしボウルの中へ。
人参は細かく千切りにするか擦りおろし、サラダボウルへ。
ボイルしたひよこ豆、キヌアもお好みでサラダボウルの中へ。
果皮から取り出したざくろは、サラダの上へ盛り付ける
ローのアーモンド、クルミ、カシューナッツは砕いてサラダの上へトッピングする。
混ぜ合わせたドレッシングを均等にかける

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《 ざくろフレッシュジュース 》
・ざくろ 1個(大き目のもの)
準備するもの・・・レモンしぼり器(プレス式のものだと手を汚さずにできます)
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果皮から取り出したざくろをプレス式のレモン搾り器に入れジュースを絞る
大ぶりのざくろ1個から約120mlの果汁を搾ることができます。
フレッシュな美味しさにきっと感動して頂けると思います!
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鮮やかで、正に深紅やルビー色と言えるフルーツ「ざくろ」は、他のフルーツ同様、そのまま刃物を入れてしまえば、一瞬で果汁が飛び散りますので、取り扱い注意といったフルーツとも言えますが、今回紹介した実の取り出し方や、ジュースの搾り方であれば、手も洋服も汚すことなくキレイに調理が可能です。

フルーツとして、デザートとしてだけではなく、野菜との相性も良いので色んなサラダに加えて、そしてソースにすればお肉や魚介類との相性もとても良い万能フルーツです。

「食材」選びは「コスメ」選びにも似ていると思います!
取り扱い方法がわかったら、今まであまり手にしたことのない『コスメフルーツ』もこのゴージャスな季節に是非生活の中にとり入れてみてはいかがでしょうか。

今日も食で自分にできる応援を! 体の中から美しく。

情報協力 Pomegranates Council(ざくろ協会)
 

インナービューティー講座・前回の記事はこちら
賢いマヌカハニーの選び方! vol.6
美容食のトレンドと伝統 vol.5
「手軽さ」「美しさ」を応援してくれるキッチングッズ!vol.4
夏の疲れを改善するには? vol.3
定番食をオーダーメイドする楽しみ vol.2
ファスティングってなんですか? vol.1

著者プロフィール

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浅利 真妃
美肌食育教室主宰・美容家
ビューティーフードスタイリスト
フードコーディネーター 食育インストラクター コスメコンシェルジュ
エキスパートファスティングマイスター。
食の専門スクールにて、インナービューティー講座をプロデュースする。またビューティーサロンプロデュース、化粧品PR・ブランディングでの経験を活かしビューティー企画、インナービューティーセミナーを開催。
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