日本初となるボタニカルブランデーの蒸留所『mitosaya』



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今から5年前のこと。hueの新しいスタジオに“食の本が集まるライブラリー”
を作ってくれたのが当時ユトレヒトの代表をしていた江口宏志さん。
そんな江口さんが今年、千葉県大多喜町の薬草園跡地を引き継ぎ、
ボタニカルブランデーを作る蒸留所『mitosaya』を立ち上げるとお聞きし、
hueスタッフでお邪魔してきました。

本のお仕事から、蒸留所の立ち上げへ。
江口さんが描くのは、どんな蒸留所なのでしょうか。

港区海岸にあるhueスタジオ出発すること1時間半。海を渡り、緑いっぱいの道を走ったところに江口さんが立ち上げた『mitosaya』があります。

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hue「おひさしぶりです!来ましたよ、大多喜町。山も海も近いんですね。」
江口さん「ほんといいところなんだよ。みんな引っ越してくればいいのに!」

2015年に役目を終え一旦閉園した薬草園跡地を、千葉県大多喜町から江口さんが引き継ぎました。500種類を超える薬草や、生薬の標本、そして建物もそのまま。今後は本格的な『mitosaya』オープンのため改修なども予定されています。
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江口さんの事務所にて。ユトレヒトでの本のお仕事のあと、
南ドイツのスティーレミューレ社へ蒸留酒の見習いにいったお話、
そして拠点を大多喜町に置いて『mitosaya』を立ち上げるお話をお聞きします。

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お邪魔したのは真夏の正午。
「ぐるっと園内ご案内します。
でも絶対、帽子かぶった方がいいから。これどうぞ。」
江口さんに麦わら帽子をお借りするhueスタッフ一同。
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江口さん「まずは、ここ。500種類を超える生薬の標本があります。
すごいのがあるんですよ。トリカブトとか、動物の骨、木の皮なんかも。」

棚一面、ぐるりと標本が置かれた「標本室」には、レモンバームやシナモンなど
一般的なものから、虎の骨、マムシの抜け殻、蝙蝠の糞など、
おどろおどろしいものまで。
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江口さん「こういう標本、一つひとつにちゃんと効能ってのがあって。
なぜだかわからないけど、これは目に効く、とか。不妊に効くとか。
薬効の方向性みたいなものがある。
僕はいままで、植物から蒸留酒を作る時は味や香りしか考えてなかったけど、
この標本を見ていると、俄然その方向に興味がわいてきたんです。
漢方薬は作れないけど、養命酒的なのは作ってみたい。」

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次は薬草園を歩きます。

「歩きながらちょっと収穫もお手伝いしてください」と、
バットを持って外へ移動します。夏の太陽の下、スプリンクラーの水を
浴びながらたくさんのハーブがキラキラして見えます。

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江口さん「ミント、と言っても本当はたくさん種類があってどれも味や香りが違う。ミントって強いから一緒に植えると勝手に違う種類で交配しちゃう。だからプランター分けて植えています。」

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アップルミント、オーデコロンミント、キャンディミント。
なんとも美味しそうな名前のミントが並びます。

江口さん「どうぞ、勝手にとって、どんどん食べてみてください。」
hue「え??」

確かに美味しそうな名前ではあるけど、このまま食べられるんですか??
と、一瞬躊躇していたところに、江口さんから「はいどうぞ」と
手渡されたミントの葉。
思い切って口に入れたら、すーっと口の中いっぱいにいい香り。
パイナップルミントって、ほんとにパイナップルみたいな香りがするんですね。
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園の中を散策しながらの収穫は続きます。

江口さん「フェンネル、これはカレーの匂いがするカレープラント。
ブルーベリー、どうぞ食べてみて。それからこれはハゼの木。」
hue「ハゼって触ると腫れちゃうんでしたっけ?」
江口さん「そうかもね、かぶれることもあるかもね。僕も前に、
麻黄があって試しに吸ってみたら摂取しすぎてアレルギー反応でちゃいました。」
hue「植物のチカラってすごいんですね、、侮れない!」
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ハーブや植物をプチっと収穫したり、口に入れながら歩いていると、
ついつい夢中になってどんどん園の奥へ。日差しがたっぷり当たる場所と、
影になるとことでは育つ植物も違います。

江口さん「これはニホンハッカ。最初に食べたミントとはまた違う味なんだよね」
hue「さわやか。車運転する時には噛んでいたい味です。」

ぐるっとひとまわり。薬草園を歩いたあとは温室へ。
江口さん「今日は暑いけど、この温室でお昼でも食べましょう」
hue「(汗ダラダラ・・・)」

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江口さん「温室といっても、ここは高さが8メートルくらいあって、上にもファンがあるから風があるときは意外と涼しいんです。ゆくゆくは、ここを使ってテイスティングしたりいろいろ考えてるんです。」
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確かにテーブルにつくと涼しい風があってとてもいい居心地。
イラストレーターであり、江口さんの奥さまでもある山本祐布子さんが素敵なお料理を持って登場。
この日、hueスタッフは図々しくもランチもご一緒させていただきました。

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色とりどりの野菜にくだもの。ハーブも少し添えて。
おいしい料理に、ゆったりした温室の風。
ご飯をいただいていると、自分の指先からは、
ハーブを摘んだあとのいろんな香りがします。

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いろんな形の植物。
口にいれておいしいもの。
体によいもの。
触るとかぶれるかもしれないもの。
たのしくて、ちょっとおっかない。
大人が5人。ただ植物を摘みながら歩いてどうしてこんなに楽しいんだろう。

そんな植物たちから作られる予定のボタニカルブランデーを想像してみると、
ますます楽しみになってきました。

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江口さん「僕は植物のお世話しているというか、ひっかきまわしているというか。いろんな方たちの協力を得られることができて、こうして『mitosaya』ができました」

『mitosaya』は2017年秋にオープンします。
江口さんをはじめ、たくさんの方と一緒に蒸留所ツアーなど、
たのしい企画が予定されているようです。

9月15日(金曜)11:00まで、クラウドファンディングを通して
魅力的な『mitosaya』の商品に出会えます。
今回、薬草園を歩かせてもらったhueスタッフとしては、ボタニカルブランデーはもちろん、薬草園に生息する植物を使ったノンアルコール製品が届くコースや、『mitosaya』のキャラクターとも言える樽ボーイのTシャツなど気になる商品がたくさん。
詳細はぜひこちらをご覧ください。



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株式会社ヒュー
株式会社ヒューは「食」を中心とした広告や商品パッケージの撮影から、レシピの開発・提案・クッキングの手配や出版物・WEB・デザイン・SNSを使ったコミュニケーションツールなど多彩にご提案が出来る「食の総合プロデュース会社」です。

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