パワーアップして復活!『東北ヴァンダジェ2018』イベントレポート

山形県内の全ワイナリーが集結し、ワインと地元の食材を楽しめるイベントとして2013年にスタートした『山形ヴァンダジェ』(過去の記事はこちら)。SNSを中心に話題を集めた人気イベントが2年ぶりに帰ってきました。

さらに今年は、対象を東北全域に拡大し、『東北ヴァンダジェ』としてパワーアップ!
今回の会場も食の撮影スタジオhue、来場者数は300名を超え、大盛況のうちに終了しました。
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東北全域のワイナリー巡りを体験できるイベント

今回のイベントでは、

・東北6県29のワイナリーのワインを飲み比べ
・東北の食材を使った料理とのマリアージュを楽しみ
・ワインの造り手の方の想いを聞き
・気に入ったワインはショップコーナーで購入可能

まずは受付で、フードチケット、グラス、オリジナルグラスホルダーを受け取ります。
試飲できるワインは、約100種類!
東北の海の幸山の幸を使った料理とあわせれば、自分好みのマリアージュを発見できます。
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▲スパークリングに赤、白、ロゼまで、約100種類の東北のワインが勢ぞろい!

『山形ヴァンダジェ』の発起人の一人である、タケダワイナリーの代表取締役社長 岸平典子さんに今回のイベントの開催の経緯をうかがいました。

「元々は認知度が低かった山形ワインをもっと首都圏の方にも広めるために、山形県ワイン酒造組合が始めたイベントです。
会場については、開催当初からこちらのhueさんのスタジオを使用しています。
こだわって選んだこちらの会場は、手作り感もあるけれど、スタイリッシュで特別感もあり、来場者の方にも好評です。

『山形ヴァンダジェ』は4年連続で開催し、年々盛り上がりを見せていきました。
昨年はお休みし、より良いイベントをみんなで考える一年にしました。
ボランティアの方をはじめ、多くの方のご協力のもとに復活した『東北ヴァンダジェ』をぜひお楽しみください!」

早速試飲させていただきました。
いただいたのは、マスカットベリーAを使用した山形のワイン。
色味はルビー色、味わいは軽やかで、醤油ベースの和食にもぴったりです!
生産者の方にお話をうかがうと、山形の芋煮にもよく合うそう。
その土地の郷土料理を食べて育った人が造るワインだからだとおっしゃいます。
マリアージュとは、同じ土地で採れる食材の相性だけはなく、その土地で育った人間の味覚からも自然と作り出されるものなのかもしれません。

ワインでつながる、伝える、東北の魅力

続いて食のブースへ。
フードチケットを使って、7種すべての郷土料理を味わうことができます。
牡蠣のアヒージョやホヤのエスカルゴバターソースなど、伝統的な食材の新しい食べ方を楽しめるのもこのイベントの魅力です。
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今回宮城県から出店された方に参加の経緯をうかがったところ、秋保ワイナリーの紹介とのこと。
代表取締役を務められている毛利親房さんにお話をうかがいました。

「元々ワイン造りに携わっていたわけではなく、2014年の4月までは設計事務所に勤めていました。

ワイナリーを始めたきっかけは震災です。
震災直後、沿岸部にあった自分が設計した建物の被災調査に行くと、建物どころか町自体が壊滅状態でした。
僕は建築の立場から復興支援をしようと、様々な復興会議へ参加し始めます。
その時に出会ったのが、漁師さんや農家の方々です。
震災による直接的な被害だけはなく、風評被害もあり、漁を再開したけど売り先がないなど、生産者の方は本当に困っていたんです。
今回このイベントにお声がけしたのも、こうしてご縁ができた生産者の方です。

生産者の方と話をする中で、宮城県に一社だけあったワイナリーが津波で畑も建物もなくなり、当主の方も亡くなられ、宮城県のワイン造りが途絶えたことを知りました。
自分ができることを模索していた当時、ちょうど日本ワインブームが高まりつつありました。
ワインは食との結びつきが強いということで、マリアージュを通して宮城の食を応援することに決めました。
具体的には、ワイン造りの担い手を育成してワイナリーを増やし、ワインツーリズムなど、多くのお客さんに現地に足を運んで宮城の食を楽しんでもらう機会を作っています。

まだまだ震災の影響を受けている農林水産品を応援したいという想いからスタートさせたのが、この秋保ワイナリーです」

毛利さんは、テロワール(気候風土と人の営み)と、マリアージュ(食とお酒のマッチング)をかけあわせて、美味しい食とお酒を楽しみに東北へ来てもらう『テロワージュ東北』というプロジェクトを始動させました。
宮城県から始まった活動が、東北全県へ広がりを見せています。

イベントでは、生産者の方からワインや食の話を聞けるだけでなく、こうした東北に対する想いにも触れることができます。

生産者と参加者のつながりから生まれるワイン

ヴァンダジェは、参加者だけはなく、生産者にとっても得るところが大きいそうです。

ワインの造り手が、消費者と直接話をできる機会はなかなかありません。
消費者の反応が間近で分かると、次の年のワインの仕込みのモチベーションや改善にもつながったり、やり取りの中で自分達のワインの新たな側面に気付くこともあるそうです。

参加者は、一回二回と参加回数を増やすごとに、産地に対する知識や興味が深まっていきます。
それに対して生産者は、会話で応えることあれば、参加者の好みに合うようなワインを選んで次のベントの時に持ってきたり、新しい味わいのワインを造ることもあるそうです。
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『東北ヴァンダジェ』に対する抱負について、酒井ワイナリーの5代目を務める酒井一平さんにうかがいました。

「東北全域のワイナリーを回ることは一週間かかってもできません。
それが一日ででき、かつ比較しながら試飲ができるイベントは他にはありません。
東北のぶどうやワインの共通点や違いを探ってみると、さらにおもしろいと思います。

また、ワインのラベルの見比べも楽しんでみてください。
ラベルにはワイナリーの哲学や信条があらわれます。
今回紹介されているワインのラベルを見ても、シンプルなものから、大正モダンなデザイン、おしゃれな手書きの絵まで様々。
ラベルから各社のこだわり感じてみてください。

良いイベントの条件は、参加する度におもしろくなっていくようなイベントです。
今回参加していないワイナリーや、次々と誕生している新興ワイナリーとも協力して、常に新しい発見があるイベントにしていきたいです」

生産者の方との関係値や、東北に対する理解の深まりによって、参加するごとに楽しみ方が変わっていく『東北ヴァンダジェ』。
次回はどんな出会いがあるのか楽しみです。

INFO:
2018年7月7日(土)に『やまがたワインバル in かみのやま温泉』が開催されます。
翌日8(日)には『ワインツーリズムやまがた 2018』が同時開催。
山形県の上山市や南陽市のワイナリー、この他県内のワイナリーが多数参加する一大ワインイベントへぜひご参加ください。
詳細はこちら↓
https://www.facebook.com/yamagatawinebal/

次回ヴァンダジェは、2019年3月を予定!
詳細はこちら↓
https://www.facebook.com/events/352525365252301/

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株式会社ヒュー
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