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【and people 】andクリエイターを大解剖! case:サゴイシオリ

食ライフのプロにインタビュー このシリーズはand.で活躍する食のクリエイターたちの“いま”を探るべく、普段の飾らない素顔や仕事内容をのぞいてみました。プロだからこそ知るテクニックや裏事情は、目からウロコ!知って得する情報も盛りだくさんでご紹介していく連載です。
今回、担当してくれたのはワークショップデザイナーでキッズ食育コンサルタントのサゴイシオリさん。
撮影はフォトグラファー浦野航輝が担当しました。

 

肩書:ワークショップデザイナー/キッズ食育コンサルタント/栄養士

パワフルで、ワクワクすることが大好き。自然と周りを楽しい輪の中に巻き込んでしまうサゴイ シオリさん。一緒にいたら、どんな困難も明るく「食」を通して解決してくれそうです。その元気の源は、一体どこからくるのでしょうか。サゴイさんの頭の中をチラリ、のぞいてきました。

プラスαの提案で、もっと楽しく!

Food Concierge…いま、ワークショップデザイナーをメインに活動をされているということですが、いままでにどれくらいのワークショップを手掛けられてきたのでしょうか?

サゴイさん…そうですね~。もはや数えきれないくらいですが、5年で150回くらいでしょうか。

Food Concierge…わ、1年で30回くらいということですよね。すごい数ですね。
今日、お持ちいただいたポップコーンとちぎりパン。これもワークショップで提案されたものなのですか?

サゴイさん…以前イベントでポップコーン屋さんをしたんです。子どもたちが選ぶときにワクワク感をプラスしたかったので、ポップコーンを入れた透明のパッケージに目・鼻・口をつけました。「この犬にする!」とか、勝手に動物をイメージして買ってくれる様子が嬉しくて、このパッケージをぶら下げて売り子も頑張りました(笑)

Food Concierge…楽しそう!子供たちの目線でイベントが拡大していくのも面白いですね。
こちらのパンのほうは?

サゴイさん…私がプロデュースしているオリジナルのパンで、“たのしいちぎりぱん®︎”というものです。

レーズン入りの「ブドウのぶどうぱん」と、いちご味の「ももいろちょうちょぱん」の2種類です。「たのしいちぎりぱん®︎」を使ったワークショップでは、まずは見た目のかわいらしさに「わぁ~!」と声があがります。
一緒に調理したり、分け合って食べたりするうちに、自然と会話が広がって豊かなひと時が生まれることを体感できるんです。

Food Concierge…ブドウや蝶々なんですね。カタチも可愛いですし、会話も盛り上がりそう。
確かお子さんも2人いらっしゃるということでしたが、子育てしながら5年で150回ものイベントの企画運営をされるなんて、本当にパワフルですね!!

サゴイさん…現在、長男が中学生で、次男が小学校5年生になりますが、子どもが主役のワークショップの時などには、次男と相談しながらやることもあります。子育ての中の楽しさや発見が仕事に繋がっているかもしれません。

Food Concierge…次男くんが、頼れるパートナーということですね。

サゴイさん…そうなんです。以前、ワークショップのご依頼を受けて、いろいろ検討するのですが、なかなかいいアイデアがでてこない時がありました。一人で悶々と3か月くらい悩んでいたこともあります。1つのものを作り上げていくためには、何パターンも考えるわけですが、そんな時にたくさんの子供たちに悩みを聞いてもらうことがあります。

Foodconcierg…たくさんの??

サゴイさん…わが家は息子の友人たちがたくさん来るんです。我が子よりも先にお友だちの方が「ただいま!」って帰ってくるほどでして…。

Food Concierge…それまたオープンなお家ですね(笑)。

サゴイさん…はい。普段から次男をはじめ、そのお友だちにもリサーチしたりアイデアの源を説明して、「どっちがワクワクする?」って聞いてみたりしています。
実際に一緒に試作をしてみたりもします。

Food Concierge…このトウモロコシもそうなんですか?

サゴイさん…これは、私と息子でそれぞれ作りました。よく見ていただくと分かるのですが、私は葉っぱが1枚ずつ剥けるように製作しているのに、息子の方はぎゅっと巻きついているんです。視点とか、それぞれの感性が違っておもしろいですよね。私のワークショップはその場限りの楽しさだけでなく、作品や話題を持ち帰った後も、家でのコミュニケーションが広がるといいなと思ってデザインしています。

新聞フードクラフトで発想力を育む

Food Concierge…以前ヒューのイベントでも登場しましたが、(参照:https://hue-hue.com/media/areshio01/)そもそも、この新聞フードクラフトってサゴイさんのオリジナルですか?

サゴイさん…そうです。hueさんでワークショップをした時に偶然できたアート作品でした。会場をイタリアのメルカート(市場)みたいに演出したくて。新聞を使って果物や野菜をたくさん作ったのがきっかけです。

今では、みんなで作って楽しむワークショッププログラムとなり、各地へ出掛けています。材料は、新聞、アクリル絵の具、そして畑から運んだ野菜です。曲がったきゅうりやデコボコのじゃがいもなどいろいろ。ありのままの野菜の色や形を感じ取って自由に表現することこそが「新聞フードクラフト」の魅力なんです。

地元の農家さんと愛のバトン

Food Concierge…最近では、地元の農家さんから規格外や根っこ付きの野菜を仕入れてワークショップもされているということですが、元々お知り合いの農家さんなのですか?

サゴイさん…いえ、ぜんぜん知り合いでもなんでもなかったんです。地元の農家さんは70件くらいあるのですが、その農家リストを作って、片っ端から訪ねたんです。自転車を必死にこぎながら、一軒一軒…。「すみません~」って声をかけても最初は「帰れ!」って言われていたりしました(笑)。セールスと間違われたりしていましたね。

Food Concierge…えぇ! そこまでしてもやりたかったことって何ですか?

サゴイさん…仕事で他県の生産者さんを取材すると、消費者としては知り得ないことが山ほどあって、会話の中の一つ一つを私だけが知るなんてもったいない! って、ずっと思っていたんです。何かできないかと考えるうちに、子どもと散歩ついでに寄っていた地元の直売所を思い出して…。親子のふれあい、農家さんとのふれあいが生まれるように願いを込めて「フレフレおやさい!」というワークショップをはじめました。

Food Concierge…いまは、何件くらいの農家さん達とつながりができたのでしょうか?

サゴイさん…10件くらいです。いろいろなワークショップで協力してもらっています。

Food Concierge…規格外の野菜は、提供してもらうのですか?

サゴイさん…いえ、すべて買い取ります。畑に行くといろんな形や大きさの野菜がコンテナに分けてあるんです。「出荷できないから…」って農家さんたちは言うけれど、これが本当の野菜の姿ですよね。味が悪いわけでも何でもない。同じ愛情と手間暇をかけて育てたものだからきちんと購入したいし、消費者に伝えられることもたくさんあるから。たとえば、小さな芋も収穫しないと他の野菜の生育に邪魔をしたりするんです。

Food Concierge…小さな芋というと、むかごみたいなもの?

サゴイさん…そうそう! じゃがいもの収穫が終わってからもまだ小指の先くらい小さな芋が残っていると、次の野菜を育てている間に伸びてきてしまったりする。だから、それもきちんと取らなくてはいけないから大変なんだって。農家のおばあちゃんが言うわけです。そんなの消費者は知らないですよね。伝えると子どもも大人も興味津々で、もっと知りたいって。農家の方々の現場の声を少しでも届けたくて活動しています。

気づきを得るきっかけのお手伝い

Food Concierge…サゴイさんの活動は、本当にパワフルで愛にあふれていますよね。今後は、どのような取り組みをしていきたいと考えていますか?

サゴイさん…子どもや親子向けが得意なので、キッズ専門だと思われがちですが、学生や大人向けのワークショップなども手掛けています。その中で、大人が変わる瞬間に立ち会えるのはとても楽しいですね。

Food Concierge…変わる瞬間?

サゴイさん…子どもはとてもピュアな存在なので、何事もすぐにハートに響きます。でも、大人だって気づきさえあれば変われることをワークショップで目の当たりにすることが多いのです。どんなに良いと言われていても自分の行動や生活を変えることって実はとても難しい。でもワークショップを通じて自ら気づきが得られると、変化に繋がっていくんです。親子でワークショップに参加された方で、いままでは、家で子どもと一緒に料理を作るのは面倒だと思っていたお母さん方が行動に移してくれたり、学生さんが自炊生活を始めたり。

Food Concierge…変化のツールが食ということですね。

サゴイさん…はい。子どもにも、大人にも、食にまつわる楽しみを味わいながら、気づきが生まれるきっかけを作れたら嬉しいです。

Food Concierge…サゴイさんの手掛けたワークショップに参加された方々は、そのワクワクを持ち帰って、家族の絆が一層深まりそうですよね。本日は、楽しいお話をたくさんありがとうございました!

サゴイさんの発想力は、本当に子どものようにニュートラルで遊び心がいっぱいです。お仕事のご相談がある方は、ぜひhueまでご相談くださいませ。子どもも大人の案件も大歓迎です♪

 

ご協力いただいた食のクリエイター

サゴイシオリ/ワークショップデザイナー/キッズ食育コンサルタント/栄養士

東京農業大学在学中に野外教育キャンプのキッチンディレクターとして「食」の仕事をはじめる。
CUEL(ケータリング&フードデザイン)スタッフを経てフリーに。
「食」につながるアクションが人と人とをつなぎ、豊かなときや関係性を育むことに注目し、
幅広い世代へ向けた【食のワークショップ】を行う。
【料理教室】では、子どもの「やりたい!」を大切に、大人の「タイヘン!」を軽くするレシピを提案。
自らプロデュースする【たのしいちぎりぱん®】を用いた食育活動のほか、
雑誌・webへのレシピ提供/生産者取材・執筆にも取り組む。

資格:ワークショップデザイナー・栄養士

 

川越晃子/たべものライター&編集<川越笑美/たべものライター&編集>

出版社勤務後、フリーランスへ。食の取材を中心とした本の企画・構成をはじめ、レシピ作成やスタイリングを含めたトータルコーディネートなどを手掛けている。“食べるものによって、人の体も心も育まれる”という考えをモットーに、食べ物の裏側にある環境や農業、栄養学にも関心が高い。
著書に、日本の食文化をまとめた『おにぎり』、『まるベジ・ドリンク』共にグラフィック社刊などがある。
現在、フードスタイリスト、料理カメラマンとの女性3人のフードユニット「Soup Caravan」を結成中。

 

サゴイさんへのお仕事の依頼はこちらまで(→hue_and@hue-hue.com)
依頼可能内容:イベント企画、運営、ワークショップ、登壇 など

CONTACT

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【担当】 森河 ・ 高橋

会社概要

株式会社ヒュー

設立2005年3月
所在地東京都港区海岸3-5-1
主な事業内容広告を中心とするビジュアル制作事業
資本金1,000万円(株式会社アマナ出資比率:100%)
従業員数40名(2018年4月1日現在)
URLhttps://hue-hue.com/