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【and people 】andクリエイターを大解剖! case:服部みどり

食ライフのプロにインタビューこのシリーズはand.で活躍する食のクリエイターたちの“いま”を探るべく、普段の飾らない素顔や仕事内容をのぞいてみました。プロだからこそ知るテクニックや裏事情は、目からウロコ!知って得する情報も盛りだくさんでご紹介していく連載です。
今回、担当してくれたのは料理研究家・フードコーディネーターの服部みどりさん。
撮影はフォトグラファー許カミン(キョ カミン)
が担当しました。

肩書:料理研究家・フードコーディネーター

人生、好きなことをひたすら追いかけていると、いつの間にか道が開けるのかもしれない。服部みどりさんのお話しには、食のお仕事だけではなく、生き方のヒントがたくさん詰まっています。興味のあることに対するアンテナと、次から次へと、ドアを叩いて行く行動力には、人を自然に巻き込んでいくパワーと魅力がいっぱいでした。

 

夢は、イルカのお姉さん

Food Concierge…20代の頃は小笠原に住んでいたとのですが、何かきっかけはあったのでしょうか?

服部さん…野生のイルカを追い求めて、いつの間にか住んでいました。

Food Concierge…えぇ?! それは、一体どういうことですか??

服部さん…物心ついた時からイルカが大好きなのです。子どもの頃、父に「海にはイルカが住んでいるんだよ」と教えてもらってから、気になって仕方のない存在になっていました。

Food Concierge…イルカとの暮らしを求めて、島に渡ったのですか?

服部さん…はい(笑)。初めは、水族館のイルカの調教師になりたくて。高校の卒業時には、周りが大学進学を目指している傍で、私は全国の水族館に電話をかけまくっていました。「イルカのお姉さんになりたいんです!」と。

Food Concierge…おぉ。それは、すごいバイタリティですね。それで受け入れ先はあったのですか?

服部さん…全然相手にしてくれませんでした。高校生が何言っているんだ。って感じでしたね。それで、近くにあった海洋生物課のある専門学校へ進学を決めたのです。そうしたら、周りは、私と一緒でみんなイルカのお姉さんになりたい女子ばかりだったんです。

Food Concierge…難関なのですね。

服部さん…そうなのです。学校の先生にお願いして、都内の水族館の実習に入れてもらったり、とにかくコネクションづくりに専念しました。甲斐あって、茨城にある水族館への就職が決まりました。

Food Concierge…憧れの水族館で、社員として働いていらしたのですね。

服部さん…でも、イルカのお姉さんへの配属はなかなか難しくて…。小笠原には、野生のイルカがいると聞いて、遊びに行ったのです。野生のイルカと一緒に泳いだ時の感動が忘れられなくて、ここへ住もうと決めました。

Food Concierge…すごい! イルカを追い求めて住んでしまったわけですね。何年くらい住んでいたのですか?

服部さん…7年ですね。

Food Concierge…結構、長く住んでいたのですね。

服部さん…観光の仕事をしながら、イルカの近くで暮らしている中で、さまざまな出会いがありました。飲食で働くきっかけができたのも小笠原です。

Food Concierge…いまの服部さんの仕事につながった出来事があったのですね。

服部さん…はい。知り合いになった地元の建築会社の社長さんに、小笠原で店舗を作りたいんだけれども何か店をやらないかと相談されたのです。当時、島には気軽に入るカフェがなかったのです。地元の方もそうですが、観光客が気軽に立ち寄れる喫茶店がなかった。それで、カフェの提案をしたら、店を経営することになりました。

Food Concierge…突然、小笠原でカフェの経営者だなんて! それまた、急な展開ですね~。

服部さん…両親が飲食店を経営していたので、飲食業界にはなじみはあったのです。抵抗なく、受け入れることができました。せっかく、小笠原にカフェをオープンするのだから、島の特徴を生かしたメニューがいいな、と考えて。島で育てたバナナを使ったシフォンケーキとか、四角豆を使ったフリッターとか。島唐辛子を使ったペペロンチーノなど。地元産の食材を使ったたくさんのレシピを提案していました。

Food Concierge…まさに地産地消という感じのメニューが素敵ですね! 人気店だったのではないですか?

服部さん…島の食材を使っていたので、観光客の方からも好評でした。そのまま5~6年、カフェで働いていました。

 

島つながりで、新店舗の店長に!?

Food Concierge…東京に戻ってきてからは、どのようなお仕事をしていたのですか?

服部さん…それが、たまたま自転車に乗っていた時にチラシをみかけたのです。「島のカフェ立ち上げます。スタッフ募集」という文字に、惹かれるものがありました。

Food Concierge…偶然というか、これはもう必然の引き寄せですよね。

服部さん…私は普通に厨房で働くつもりだったのですが、店長にならないかというお誘いがありまして。最初は、断っていたのですが気が付いたら新店舗の店長になっていました(笑)。

Food Concierge…オープニングスタッフの予定が店長ですか!? 面白い展開ですね~。

服部さん…結局、5年くらい店長をやりまして。その後も友人のお店を手伝ったり…。飲食店での経験をいろいろと積んでいきました。

 

スプラウトを使ったレシピは、200食以上!

Food Concierge…それだけ飲食店の経験が豊富だと、自分でお店を経営したいとは思われなかったのですか?

服部さん…美味しいお米でおにぎりを握るような、和食中心のお店を出したいと考えていました。でも、通院するほど手荒れがひどくて断念せざるおえない状況でした。

Food Concierge…そうだったのですね。

服部さん…そのタイミングで、スプラウトを中心とした機能性食品を扱う会社に入りました。上司がとても自主性を重んじるタイプの方で、個人の特技を生かした配置を考えてくださいました。「レシピができるならウェブで提案してみて欲しい」という依頼を受けまして。すぐにマーケティング室に配属されました。カメラも渡されて(笑)。自分で写真を撮りながらSNSなどでレシピ配信をしていました。スプラウトを使ったレシピは200食以上は考えましたね。

Food Concierge…服部さんはレシピ考案のほかに写真も撮れるのですね!

服部さん…写真はあまり得意ではないのですが、自然光で撮影することには慣れたかもしれません。スプラウトは、野菜の赤ちゃんと呼ばれていて栄養価が豊富なのです。管理栄養士さんと相談しながら、栄養面も含めて簡便さを提案する機会に恵まれ、とても勉強になりました。一般の方々がどのような食生活を送っているのか。マーケティングリサーチを知れたことで、レシピ提案をしていくことと、撮影映えする盛り付けなどは、大きくプラスになりました。

 

某有名スタジオでラーメン修行!?

Food Concierge…2017年から独立されたとのことですが、現在はどのようなお仕事をされているのですか?

服部さん…結婚を機にフリーランスになりました。いまは、料理サイトなどに掲載されるレシピをご提案したり、とある食のスタジオでフードコーディネートのお仕事をさせていただいています。

Food Concierge…食撮影でとても有名なスタジオですね。

服部さん…はい。本当に一瞬のウェブ告知をみつけて、面接に行きました。たくさんの応募があった中で、私を採用してくださったのです。「キャリアよりも、やる気が何よりも大事!」と、意気込みを感じてくださったようです。

Food Concierge…服部さんのお話を伺っていると、好きなものをキャッチするアンテナが人並み外れている気がします。検索の仕方とか教わりたいです。

服部さん…動物的な勘でしょうか(笑)。そこは、有名どころのラーメンブランドは、ほぼ手掛けているようなスタジオでした。師匠は、とても厳しい方ではありますが、厳しい中にも愛のある方で1から教えていただきました。この年齢になると、怒られることなんてほぼなくなりますが、最初は叱られることばかり。でも、ラーメンのスタイリングが楽しくなってきたころに、「あなた麺のセンスあるよ」と褒めてくださったのです。

Food Concierge…それは、励みになりますね~。広告のラーメン撮影は、難易度が高く、携われるフードスタイリストも少なく、倦厭される中、楽しみながらお仕事されて、しかも師匠に褒めていただけるなんて!

服部さん…本当に。ラーメンの撮影をはじめ、スタイリングの魅力を知るきっかけをいただきました。フードスタイリストの世界を見せていただけたことで、食の仕事はいろいろあるのだと強く思いました。手荒れで落ち込んで、飲食業界を諦めなければいけないと悩んでいた時期もありましたが、食卓へ笑顔を届けることは他にもあるのだと実感しています。

Food Concierge…素敵ですね~。小笠原の島料理からはじまり、ウェブでのレシピ提案や、いまや引く手あまたのラーメンの広告パッケージと…。食のスキルをどんどん身につけている服部さんは、もはや無敵のフードスタイリストさんという印象です。これからのご活躍をますます楽しみにしています!
 
服部みどりさんに、お仕事を依頼されたい方はFoodconcierge までお問い合わせくださいませ。イルカの話もたくさん聞けちゃうかも♪

 

ご協力いただいた食のクリエイター

服部みどり/調理師・フードコーディネーター

観光地のカフェや都内居酒屋ダイニングなどの立ち上げから旬の食材を使ったメニューや店のイチオシメニュー考案を担当。食品メーカーマーケティング部門での勤務では、商品を使ったレシピ提案に従事。現在は食品メーカー様、雑誌、書籍向けレシピ提案のほか食品パッケージのフードスタイリストとして活動中。

資格:調理師・薬膳インストラクター

 

川越晃子/たべものライター&編集<川越晃子/たべものライター&編集>

出版社勤務後、フリーランスへ。食の取材を中心とした本の企画・構成をはじめ、レシピ作成やスタイリングを含めたトータルコーディネートなどを手掛けている。“食べるものによって、人の体も心も育まれる”という考えをモットーに、食べ物の裏側にある環境や農業、栄養学にも関心が高い。
著書に、日本の食文化をまとめた『おにぎり』、『まるベジ・ドリンク』共にグラフィック社刊などがある。
現在、フードスタイリスト、料理カメラマンとの女性3人のフードユニット「Soup Caravan」を結成中。
 
 

今回作ったレシピはこちら(@hueand_and)

服部さんへのお仕事の依頼はこちらまで(→hue_and@hue-hue.com)
依頼可能内容:商品企画・開発、レシピ開発・メニュー開発、フードスタイリング など

CONTACT

hue_and@hue-hue.com

【担当】 森河 ・ 高橋

会社概要

株式会社ヒュー

設立2005年3月
所在地東京都港区海岸3-5-1
主な事業内容広告を中心とするビジュアル制作事業
資本金1,000万円(株式会社アマナ出資比率:100%)
従業員数40名(2018年4月1日現在)
URLhttps://hue-hue.com/