スマホで撮る!おいしい写真の3つのポイント・屋外編

スマホで撮る!おいしい写真の3つのポイント・屋外編

今回はスマートフォンで撮る、おいしい写真の3つのポイント“屋外編”についてご紹介します。

最近スマートフォンのカメラ機能はどんどん充実しており、もはや立派なカメラ。
ちょっとしたコツをおさえれば、スマホ撮影の写真もワンランク上の仕上がりになります。

日差しや気候が気持ちの良いこれからの季節、ぜひスマホをもって屋外の自然な光で “おいしさ”を伝える写真を撮ってみましょう。

1インスタサンプル.JPG

 ▲フォトグラファー井口俊介のインスタより。おいしい瞬間を切り取るには、スマホやカメラを持ち歩いて、
いつでも撮影できるようにしておくことも大切だそうです。

今回、屋外撮影のコツをお伝えするのは、hueフォトグラファーの井口俊介。
普段は、食の広告撮影に携わっている井口ですが、プライベートでもたくさんの“おいしい瞬間”を記録しています。
これまでも撮影の基本や、カメラの選び方の記事をご紹介してきました。2井口さんf4a61ee820b4b5652af23b70c1a4bd50.jpg

 ▲普段はスタジオで食や飲料の広告撮影をメインに活動。プライベートではキャンプやバーベキューなどを楽しむアウトドア派です。

1・おいしそうな瞬間を逃さない

屋外=太陽の光は、時間とともにどんどんと変化していきます。
数分ごとに光の強さや角度が変化し、スタジオと違って安定しません。

一方、料理写真は、美味しさのピークを狙って撮影するため、一瞬が勝負。
こちらも時間がたてば艶がなくなり魅力が半減していきます。
つまり、どちらもシャッターチャンスは長くはないということ。
うまく一瞬を切り取るコツについてお話をうかがいました。
_8190634_お〜〜!.JPG

井口:屋外で食や飲料の撮影をするとき、大切なのはタイミングです。
太陽の光も、料理の状態も時間とともにどんどん変化していくため、
美味しそうな瞬間を逃さないように、あらかじめ撮りたい瞬間をイメージし、
どこでシャッターをきるのか予測しておくことをお勧めします。

例えば、焼肉であれば網に肉をのせる、焼けた肉を箸でつかむ、など
次にどうなるのか、なんとなく頭の中でシナリオを描いておくとシャッターチャンスを逃しません。

そういったシャッターを狙うべきタイミングは一言でいうと「お~!」と盛り上がる瞬間です。
バーベキューで肉がジューっと焼ける瞬間、キャンプで作ったカレーの蓋を開ける瞬間など、
どんな料理にも盛り上がるタイミングが必ずあるんです。そこを見据えておけば、シャッターをきりやすいですよ。


3,4_7072912_お〜〜!.JPG3、4IMG_9766_お〜〜!.JPG

 ▲どんなジャンルの写真でもうまくなるにはたくさんシャッターを切ることです。どんどんシャッターを切って慣れてくれば、料理の撮り時がつかめるし、タイミングがつかみやすくなります。

5_1160615.JPG
6_6141483.JPG

 ▲屋外撮影のポイントは、“家の中ではできないこと”を探すこと。例えば、コーヒーの写真でも芝生の上に置いてみたり、自転車のカップフォルダーに入れてみたり、屋外らしいシーンを切り取ることで、他の撮影とは違う魅力が表現してみてください。


2・自然光をコントロールする

屋外で撮影するときも料理写真では「半逆光」の向きで撮影するのが基本となります。
ここで光の向きについておさらいです。
屋内・屋外ともに光の向きをみて、逆光から少しずらした「半逆光」で撮影しましょう。
手前に影が落ちすぎる場合は白いハンカチや紙などをレフ板にして光を起こしてあげるときれいに撮影できます。

光の図解.jpg

7IMG_6081.jpeg

 ▲光が正面からあたる「順光」は被写体も背景も同じ明るさになってしまい、メリハリがでないところがデメリット。

8FullSizeRender_(4).jpeg

 ▲逆光は立体感、影が強調されます。被写体に影が落ちすぎるのでお勧めしません。
(スマホの場合は影になった被写体をタップすると物が明るくなるので、調整して撮影することもできます)


半逆光の向きをうまく探すには、撮影する物を持って、自分が動いて光を探すことをおすすめします。
片手に被写体(この場合はアイスコーヒー)片手にスマホをもって、画面をのぞきながらぐるりと回ると、
ベストな光の向きが必ずあります。よく観察してみましょう。

10IMG_6039.jpeg
9FullSizeRender_(3).jpeg

 ▲半逆光で撮影するとコーヒーの液色もきれいに見え、カップの水滴もきらりと光ってポイントになります。


11FullSizeRender_(2).jpeg

 ▲太陽を真後にすると完全な逆光になり、キラキラ感がアップして面白い撮影ができます。

木漏れ日風の光をつくるのもおすすめ

12_6141485_木漏れ日.JPG
12_5020488_木漏れ日.JPG
屋外で撮影する場合、正午が近づくと真上からまっすぐに光が落ちてきます。
光に角度があまりない状態なので、半逆光で撮影するのは難しい時間帯ですが、
真上からの光を活かせば木漏れ日など、あえて影を落とした撮影も楽しめます。
近くに木漏れ日がない場合は、手やハンカチなどで木漏れ日風の影を作るのもおすすめです。


また屋外では撮影する場所にもこだわると、良い写真が撮影できます。
例えば、背景に川や海など水面が入るとキラキラと反射するので目を引く写真に仕上がります。
水面でなくても鉄板やステンレスなど光を反射するような素材のテーブルなども有効です。
手軽に持ち運べるスマホならでは特性を生かして、ベストな撮影場所を探してみましょう。

より美味しさをアップさせるには

撮影が完了したら、スマホのカメラ機能に搭載されている基本的な編集機能を使って、
より美味しさが伝わる写真に仕上げていきましょう。
今はたくさんの写真編集アプリがありますが、個人的には屋外で撮影した写真は、
その時の自然光らしさを残すよう、色味などの調整は最小限にしています。

14IMG_7337_朝.JPG

▲屋外で撮影する醍醐味はやはり、自然光ならではの色味!
朝日や夕日はドラマチックな光に染まりますよね。その空気感を切り取るように撮影してみましょう。

15_9180376_あさ.JPG

▲朝日が昇りきった直後は少し青みかかった色になります。
6月頃だと午前6時~くらい。こういった屋外で感じた色味のまま切り取るのが屋外撮影の醍醐味です。

3・トリミングでより美味しそうに仕上げる

002.jpg

トリミング機能をうまく使って、写真の構図を整えましょう。
背景にある余計な映り込みなどはカットして、被写体へ目線を集めさせます。
基本的には黄金比率を意識して、奥行を感じさせる構図に仕上げます。


8種類の構図.jpg

撮影した後で写真を見直してみることも大切です。
被写体はもっと寄った方が良かったり、
真ん中から少しずらしたり、トリミングでうまく調整してみましょう。


_1250076.JPG

キャンプなどのアウトドアから、毎日の散歩などでも、
屋外ならではの
“いつもと違う光”を探すのも楽しみの一つです。

真っ赤な夕陽、焚火の炎やランタンの灯り、
バンガローの裸電球、だれよりも早く起きた朝日など、

屋外ではあらゆる光で撮影することができます。

自然光ならではの一期一会の光を探せば、
美味しそうな瞬間に出会えるかも知れません。
ぜひ屋外撮影のコツを活かしてベストな一枚を切り取ってみてください。

著者プロフィール

著者アイコン
シズル撮影専門のクリエイターチーム・ヒュー
ヒューは食の撮影に特化したフォトグラファーが多数在籍しています。スチール撮影からパッケージ撮影、動画などシズル感のある表現で「おいしい」が伝わるビジュアルをご提案していきます。
お問い合わせ

関連記事