おいしいコーヒー講座vol.1 一期一会の味わいを楽しむアイスコーヒー編

暑さのピークは越えたものの、残暑はまだ厳しい9月。
おいしいアイスコーヒーでさっぱり気分転換したいものです。
以前、シズルブログではVIVA(ビバ)ことコーヒークリエイターの中川亮太さんにお越しいただき、
夏に楽しむアレンジコーヒーについて教えてもらいました。
以前の記事はこちら

今回は改めて、おいしいアイスコーヒーの淹れ方を教わるために
中川さんが監修している天王洲アイルの『IMAcafe』へお邪魔してきました。
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▲VIVAことコーヒークリエイターの中川亮太さん。

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▲今回もご一緒いただくのは「hueで一番のコーヒー好きフォトグラファー」こと鈴木孝彰さんです。
撮影はアシスタントフォトグラファーの木村翔さんが担当してくれました。

おいしいアイスコーヒーを淹れるには

hue 中川さん、こんにちは。『IMAcafe』にお邪魔できて嬉しいです。今日はよろしくお願いいたします。

中川さん(以下敬称略)前にシズルブログの取材を受けた時はまだ、
この場所ができてなかったので。今日は『IMAcafe』にお越しいただいてありがとうございます。

hue さっそくですが、、、実はアイスコーヒーを淹れるのが苦手なんです。
氷をいれてドリップすると薄くなったり、そうならないように気をつけて淹れると今度は苦いアイスコーヒーになってしまいがちで。

中川 では今日は急冷式といって、氷の上に直接ドリップする淹れ方をお伝えしますね。まず用意するのはこちらです。
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▲コーヒーミル、ドリッパー、20gのコーヒー豆、100ccのお湯、グラスです。

一期一会の味に出会えるのがコーヒーミル

中川 まずミルで20gの豆を挽きます。
手動のミルの良いところは都度、豆の状態をみながら細かさを微調整できるところ。
挽いた豆が細かければ味が出るのが早くて 粗ければ味がでる速度は遅いけど雑味がでにくいんです。
手動で挽いて細かいのと粗いのが混ざると一回のドリップで複雑な味が楽しめます。
例えば、業務用のコーヒーの粉なんかは粒度が均一になっていて安定した味が出るけど、
手動だと同じ豆でもその都度いろんな味が楽しめる、という事。

hue 手動のミルは粒が揃わないから、なんとなく苦手、、と思っていました。

中川 粒がそろわなくてもいいんです!それがいいんです!
むしろそっちを楽しんでほしい!プロは嫌がりますけどね。
家で自分で飲むなら一期一会の味わいを楽しんでほしい。

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▲中川さんが愛用している手動のコーヒーミル。豆を挽く粗さも調節可能。銅でできているので使うごとに風合いが変わって美しい。

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▲挽きたてのコーヒー豆。ふわ~っといい香りが漂います。

中川 今回はこのドリッパーを使います。
これは何がいいかと言うと、ドリップしてもすぐに落ちて来ない。
なので湯量が一定に保てて便利なんです。

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▲ハリオの『スイッチ』というドリッパー。底に小さな鉄球があってお湯をとめています。

中川 このスイッチを押すと一気にコーヒーを落としてくれます。
アイスコーヒーはお湯を入れ過ぎると薄くなってしまいます。
おいしく淹れるコツは、20gの豆に対して100ccのお湯を注ぐ。そして1分ほど待ちます。これだけ!

hue この量なんですね!普段はもっとお湯をいれていました。

中川 そうでしょう。急冷式は氷をいれたグラスやサーバに直接ドリップするので、
どれくらいお湯をそそいだかわかりづらいんですけど、
こういうドリッパーを使うと湯量がわかりやすいのでおすすめです。

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▲お湯を落とす時間はお好みで。目安は約1分ほど。

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▲いきます!ジャー!

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▲よく混ぜて、はいどうぞ~

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hue おいしい~!

中川 コーヒーの美味しさって、口に含んだ瞬間の味のことじゃないんですよ。
口にふくんで飲みこんだ後のもどってくる余韻がおいしさなんです。

hue  なるほど~!奥が深い。嫌な酸味がなくて、すーっと飲めます。

“5感で楽しむ5種類のブレンド”

中川 今回淹れたのは『IMA blend (summer ver)』です。
5感でおいしさを楽しんでほしいので、5種類の豆をブレンドしています。
フルーティーで甘い余韻のケニアを軸に、フローラルなエチオピア、
オレンジピールのビター感やとろっとした甘さのコスタリカ、
ビスケッティな香ばしさやコーヒーらしいおいしさを感じるブラジルに、
アーシーでパンチのあるインドネシア(マンデリン)。
このマンデリンが分量としては少ないのに、「いるぞ!」という存在感がすごい。

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hue そういわれて豆をみてみると、いろんな形の豆がありますね。この大きな粒はマンデリンですか?

中川 そうです。大きいコーヒー豆がマンデリン。
逆にエチオピアは粒が小さい。それぞれの個性を聞いてから飲むと、その味を探しながら楽しめます。
これはIMAcafeにとって6回目のブレンドなんですが、
今までで一番“喫茶店”の味に近いかも。
スペシャリティーコーヒーでありながら喫茶店のようなコーヒーらしい魅力が楽しめます。
氷が溶けだすごとに味も変化していきますよ。

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hueミルクを足すと甘みがぐっとでますね。キャラメルみたいにも感じます。

中川 皆さんアイスコーヒーを淹れるとき、濃くするために粉を細かくしたり
温度を高くしたりすると思うんですが、
そうすると味は濃くでるけど、えぐみがですぎる。
えぐみを避けるためには、粗めの粉を多めに、
濃厚にだして冷やすと美味しいアイスコーヒーになります。

hue 喉に引っかからない、すっと飲めるおいしさですね。
苦手だと思っていたアイスコーヒー、これで自信を持って淹れられます!


ちびちび楽しむ、氷コーヒーのご紹介。

中川 さて、せっかくなのでこの季節に楽しむコーヒーのアレンジをご紹介しましょう。
これは“氷コーヒー”です。
さっきのアイスコーヒーの分量で淹れたものを球体状に凍らせてみました。

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▲まんまる!濃厚に淹れたコーヒーを一晩凍らせて作りました。

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▲グラスに入れた氷コーヒーの上からミルクを注いでいきます。

中川 アイスカフェラテとか、氷が溶けていくと味が寂しくなるじゃないですか。
でもこれは逆で、氷が溶けていくところから美味しく飲める。
適宜ミルクを足しながらちびちびと。本なんか読みながら楽しんでほしいですね~。
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▲濃い!おいしい!色も味もゆっくり変わっていきますね。

中川 これは、小さい氷にすると溶けるのが早くなります。
ちなみに今回作った氷は一個でコーヒー約125cc。
手前味噌ですけど、おいしいですね~これ!
自分もコーヒーで氷作るなんて考えなかったんですけど、
お茶のCMでやっていて「たのしそう!」と思ったんですよね~。

普段のアイスが高級デザートに!
ドライアフォガードの作り方。

中川 締めくくりは『ドライアフォガード』です。
前回は、コーヒーをかけて楽しむアフォガードを紹介しましたが
今回かけるのは“コーヒーの粉”です。
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▲ 食べ比べ用にいろんな種類のアイスを用意しました。どれが一番おいしさを感じるでしょうか。

中川 アイスは成分によって名称がかわります。
たとえば乳脂肪分が8%以上だとアイスクリーム、
その次がアイスミルク、ラクトアイス。まずはアイスだけ食べてビフォー・アフターを楽しんでみましょう!
それぞれバニラの香りがあるもの、甘さがしっかりあるもの。特徴がありますね。

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中川 コーヒーは浅炒りのエチオピアを用意しました。
これをミルで一番細かく挽きます。なるべく細かく、ものすごく細かく。
浅炒りなので明るい色ですね。苺ジャムみたいな香りがします。
粉だけどうぞ、味見してみてください。

hue ほんとですね!パウダーみたいに細かくていい香り!
そして、結構いきますね!粉!

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中川 容赦ないですよ。もう泣いても笑っても!さ、食べてみてください。

hue 急に高級な味になる!おいしい!

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中川 どんな高級なデザート食べてるんだろう~!って!
アイスクリームの上品なおいしさもいいですけど、
ラクトアイスの甘さもしっくり合う。
掛け合わせると相性良いのかも。

hue コーヒーの粉がそのまま食べられるのが新鮮です!

中川 香りがね、いいですよね。二段階、三段階ってすごく香りがする。
コーヒーは振りかけても楽しい。これならきっと、
子供でも、コーヒー苦手な人でも楽しめる。

hueドライアフォガードには、浅炒りの豆がいいんですか?

中川 深炒りだと苦みが出てくるから、浅炒りがいいんです。
ここまで、細かくすると歯触りがいいんですよ。

hue 中川さん、今日はおいしいコーヒー講座ありがとうございました!
アイスコーヒーの基礎から、氷コーヒー、ドライアフォガードまで。
どれも自宅ですぐに試せるメニューなのがうれしい!さっそく挑戦してみます!

ところで、その地球儀は??

中川 これ、すっごい楽しいんですよ。じゃじゃーん!

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▲ほぼ日から発売されているアースボール。中川さんは『でこぼこ地形でコーヒーは育つ!?』というコンテンツの監修をされました。
アプリをかざして地球儀を見るとコーヒーの産地やその生産量が一目でわかる、楽しいコンテンツです。

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▲産地の気候やコーヒー豆が育つ物語を知ると、またコーヒーの味わいも深まってきますね。アースボールの詳細はこちら
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▲『IMAcafe』ではコールドブリュ―で楽しむアイスコーヒーのメニューもご用意しております。ぜひお立ち寄りくださいね!


IMAcafe 
東京都品川区東品川 2-2-43
OPEN 11:00~19:00(日・祝は定休)詳細はこちらから

撮影・木村翔(assistant photographer)

著者プロフィール

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株式会社ヒュー
株式会社ヒューは「食」を中心とした広告や商品パッケージの撮影から、レシピの開発・提案・クッキングの手配や出版物・WEB・デザイン・SNSを使ったコミュニケーションツールなど多彩にご提案が出来る「食の総合プロデュース会社」です。
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