「カメラを買いたい!」はじめてのおいしい写真教室vol.1

食べることが大好きで、スマホで撮るのは食べ物の写真ばかり。カメラを使えば、スマホよりももっときれいな写真を撮れるようになるのかな。

そこで今回hueのフォトグラファーにカメラを教わるという企画がスタートしました。
そのためにはまずはカメラを買わなくては!
でもカメラの購入は15年近く前のコンパクトデジタルカメラが最後で、今は何が主流で、どんな機能があるのか分からない……。
そこで第1回目ではhueの中でも機材のスペシャリストと呼ばれる井口俊介を講師に、最近のカメラ事情から写真の基本まで教えてもらいました。

デジタルカメラの世界では何が起きている?

――今デジタルカメラにはどんなものがあって、カメラ業界では何が起きているのですか?

井口さん(以下敬称略) デジタルカメラは主に「一眼レフ」、「ミラーレス」、「コンパクトデジタルカメラ(コンデジ)」の3種類が挙げられます。
その中で3、4年ぐらい前からはミラーレスが主流になってきています。
コンパクトで持ち運びやすく、画質がきれいなことが人気の理由です。
2018年上半期はレンズ交換式デジタルカメラの国内出荷台数で、ミラーレスが一眼レフを抜いて初めてトップに立ちました。
_09V9811_(2).jpg

――その背景にはどんな事情が?

井口 以前はコンデジが主流でしたが、スマホの登場でわざわざカメラを持つ方は少なくなりました。
しかしスマホで写真を手軽に撮れるようになったこと、そして写真を目にする機会が圧倒的に増えたことで写真に興味を持つ人が増えました。
そこでもっときれいな写真を撮りたいからカメラが欲しい、でも一眼レフだと大きすぎて持ち運びが大変そう……。
そこにコンパクトなミラーレスが出てきたので、一般の方も再びカメラを買うようになったという流れです。
_1330299のコピーのコピー.jpg

▲手前からコンデジ、ミラーレス、一眼レフ。比べてみると、サイズ感の違いが分かります!

――そもそもミラーレスとはどんなカメラなのでしょうか?

井口 一眼レフカメラは、カメラの中に反射する鏡が入っていて、ファインダーから見た画像がそのまま写真として写ります。

その鏡をなくして直接CCDというイメージセンサーを見られるようにしたのがミラーレスです。
鏡の厚さの分、だいぶコンパクトになりました。
デジタル一眼とミラーレス.jpg

――ミラーレスとコンデジとの違いは何ですか?

井口 レンズを交換できることですね。
望遠レンズを使って遠くのものを撮るとか、広角レンズで広い画を撮るとか、自由度が増えます。
一般的なコンデジはそこまで被写体に近づけませんし、周囲をぼかすこともできません。

――スマホで撮る写真とは全く違うものなのでしょうか?

井口 スマホ上で見ている分には気が付かないと思いますが、パソコン上で見比べた時には歴然の差ですね。
それはCCDのサイズの違いが画質に影響するからです。
画素数とイメージセンサーの関係.jpg

▲一般的にはサイズの大きいセンサーのほうが光を受ける面積が大きいので高画質になります

カメラの基本をおさえよう

――ミラーレスに決めました!
でもどうやって選べばいいのでしょう?

井口 値段と好みですね。
カメラは全般的に値段に比例して機能や画質が良く、頑丈にできています。

好みについては、カタログにはそれぞれのメーカーの特徴が出るので参考になりますよ。
レコードのジャケ買いのように、カタログの写真を見比べてみて自分の撮りたいイメージに合ったものを選ぶのはありだと思います。

EmptyName_64_(1).jpg

――見比べてみると分かりやすいですね!
カタログを見ていると色々な用語が出てくるのですが、これだけはおさえておいた方がよいというものはありますか?

井口 「画素数」は写真のきれいさを表します。
数字が大きければ撮れる画がきれいだったり、細かいところまで写せたり、グラデーションがきれいに出せたりします。

「絞り」とは、ピントやボケ具合を調整するものです。
それは「F値」で表示されます。
数値が小さいと絞りが開かれてレンズを通る光の量が多くなり、ピントが合う幅が狭くなって周囲がボケます。
ピン修正の修正.jpg

あとは「シャッタースピード」も用語としておさえておきましょう。
「手ぶれ」はこのスピードが関係しています。
暗い場所で撮影する時は、十分な光を取り込む時間が必要にあるためにシャッターを長く開かなければならず、スピードも遅くなります。
そのため手ぶれが起こりやすくなります。

シャッタースピードが1/60より遅くなるような場合には、カメラをしっかり固定させるか、三脚を使用すると手ぶれを防ぐことができます。
シャッタースピードを調整することにより動きの激しいものを止めて表現したり、逆に動きをぶれとして効果的に表現することもできます。
ブレ修正.jpg

ミラーレスを買いに、いざカメラ屋へ

――こういうことは分かった上でカメラを選んだ方がいいですね!

井口 最近はオート機能も充実していますが、やはり自分で調整できると楽しいですよ。

撮った写真はWi-Fiで飛ばしてすぐにスマホ上で表示させることもできるので、SNSへの投稿などその後の操作も簡単です。
EmptyName_547_(1).jpg

――カメラと一緒に購入したほうが良いものはありますか?

井口 まずはメモリーカードは必須ですね。

あとはカメラを落とさないためにストラップはあった方がいいと思います。
付属品のストラップもありますが、自分の好みやカメラのサイズに合わせて選んでみてもいいかもしれません。
首からかけるタイプ、手持ちタイプ、ちょっとデザイン性のあるおしゃれなものまで様々なものがあります。

――ミラーレスの場合、レンズはいくつ買えばいいのでしょう?

井口 最初は基本のレンズが1本あればいいかな。
まずは基本のレンズを使ってみて、「もっと寄りたい」「もっとボカしたい」という欲が出てきたら、F値が小さいレンズや望遠レンズなど自分で選んで買ってみると良いかもしれません。

あとは予備のバッテリーはあると便利ですね。
いざ撮ろうとした時に電池切れだとがっかりですよね。

――カメラの扱い方やお手入れはどうしましょう?
せっかくプロの方に教えてもらって買うカメラなので、なるべく長く大事に使いたいです。

井口 最近のカメラは丈夫なのでそこまで気にしなくても大丈夫ですが、レンズはきれいに保ち、CCDを汚さないようにしましょう!
レンズは眼鏡拭きなど柔らかい布で拭いてください。
CCDにゴミが付かないように、レンズ交換の際にはカメラを下に向けて素早く行うのもポイントです。

――お話をうかがい、カタログを見てみると、私が前回コンパクトデジタルカメラを買った15年前からこんなにもカメラ事情が変わっていることに驚かされました!
これからカメラはどうなっていくと思いますか?

井口 おそらく前回カメラを購入された時は800万画素ぐらいだったのではないでしょうか。
今は一般の方向けで1600万画素、プロ向けは4000万画素ぐらいから中には1億画素というものもあります。
画素数は落ち着いたのですが、これからは動画の画質が良くなっていくのかな。
例えばスローモーションのような動画が撮れるようになったり。
あとは今後もコンパクト化は進んでいくと思いますよ。

次回は購入したカメラを使って撮影方法を学びます。
どうぞお楽しみに!

著者プロフィール

著者アイコン
株式会社ヒュー
株式会社ヒューは「食」を中心とした広告や商品パッケージの撮影から、レシピの開発・提案・クッキングの手配や出版物・WEB・デザイン・SNSを使ったコミュニケーションツールなど多彩にご提案が出来る「食の総合プロデュース会社」です。
お問い合わせ

関連記事