「食の楽しみが広がるブラジルのお酒“カシャッサ”の世界」日本カシャッサ協会・佐藤裕紀さんインタビュー

「食の楽しみが広がるブラジルのお酒“カシャッサ”の世界」日本カシャッサ協会・佐藤裕紀さんインタビュー

日本から見れば地球の裏側にあるブラジル。
飛行機を乗り継いで丸1日以上かかる遠い国ではありますが、サッカーや、長い串に肉を刺して焼くシュラスコなどで馴染みのある方も多いはず。
またコーヒー豆やカカオ豆の生産量は世界でもトップクラスで、実は私たちの日常にも密接に関わっています。
今回ご紹介するのは、ブラジルのお酒『カシャッサ』です。
サトウキビを原材料にした蒸留酒で、これをベースにしたカクテルに『カイピリーニャ』があります。
カシャッサにはどんな魅力があり、どんな未来があるのか。
シリーズでお届けする第1回目は、『日本カシャッサ協会』会長で、『BAR Julep』(東京・池尻)オーナー・バーテンダーの佐藤裕紀さんにお話をうかがいました。

銘柄は4000種以上! ブラジルの秘蔵っ子『カシャッサ』とは?

『カシャッサ(Cachaça)』は、ブラジル産のサトウキビを原料にした蒸留酒です。
ブラジル国内では、登録されているだけでも4000以上の銘柄が存在するそう!
そのほとんどが国内消費ですが、最近は国をあげて輸出のプロモーションにも力を入れています。

カシャッサは目的別により2種類のカテゴリーに分けられます。
一つは、カシャッサ・インダストリアル。
「工業生産のカシャッサ」を意味し、主に連続式蒸留機を使用して大量生産を目的としています。
もう一つは、カシャッサ・アルティザナウ。
「芸術的なカシャッサ」を意味し、主に単式蒸留機を使用して小規模蒸留所でハンドメイドされます。
ブラジルではこの後者の生産方法が圧倒的に多く、まさにカシャッサはブラジルの文化に根付いてきたお酒と言えます。

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ブラジルの太陽の下での体験から立ち上げた『日本カシャッサ協会』

このカシャッサの魅力を伝えるため、『日本カシャッサ協会』を立ち上げて普及活動に努められているのが、東京・池尻にある『BAR Julep』オーナー・バーテンダーの佐藤裕紀さんです。

元々音楽からブラジルに興味を持った佐藤さん。
今から20年程前にバーテンダーとして働いていた時に、カシャッサをベースにしたカクテル、カイピリーニャと出会います。
カシャッサの持つ植物香と、ライムと砂糖の甘酸っぱさが見事にマッチしたこのカクテルを口にした時、佐藤さんの頭の中に大好きなブラジルの風景が広がったそう。
「これは本場の味を体験したい!」とバックパック一つでブラジルへ飛び立ちます。

リオ・デ・ジャネイロの空港に到着すると、活気のあるコパカバーナビーチに直行。
太陽が強く照りつける中、汗をかきながら初めて飲む本場のカイピリーニャに、佐藤さんの心は一瞬で掴まれてしまいます。
より深くこのお酒を知るため、スマホもない中現地の人の声を頼りにひたすら飲んで食べてブラジル中を巡ります。
1000種類以上のカシャッサを扱うお店、移民国家ならではの多種多様なつくり手によるカシャッサ、40種類以上ある樽の違いによる味わい、現地の料理との相性。
また、カイピリーニャ一つとっても様々なつくり方があり、暑い国でビタミンと糖分が取れる、必然から生まれたカクテルであることを肌で感じます。
その国の文化に触れることで、佐藤さんの中でカシャッサの存在がますます大きくなっていきました。
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▲コパカバーナビーチ/佐藤裕紀 撮影


しかし当時はカシャッサについてもカイピリーニャについてもほとんど情報がありませんでした。
それから何度かブラジルに足を運び、2016年、『日本カシャッサ協会』を立ち上げます。
協会を立ち上げた理由の一つは、ブラジルとのパイプをつくること。
実際に在日ブラジル大使館から依頼を受け、アジア最大級の食品・飲料専門展示会『FOODEX JAPAN』でカシャッサステーションを出展しています。

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設立1、2年目は東京を中心にイベントを行い、一般のお客さんからバーテンダーの方にまで、まずはカシャッサが認知されることを目指しました。
3年目には資格制度『カシャッサ・コンシェルジュ』を設立。
その目的は、カシャッサの基礎知識を学び、その世界を知ることで、カシャッサをより身近に感じさせられる水先案内人を増やして、各地方での共有を得ること。
佐藤さんは日本各地に足を運び、セミナーやイベントを開催しました。

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東京から地方へ、そして国外へ広がる協会の活動

しかし地方への活動を広げ始めた頃、日本国内においてもコロナ問題が深刻化していきます。
イベントが次々と中止になる中、佐藤さんが取り組んだことは自分自身のブラジルやカシャッサへの更なる追求。
佐藤さんは飲み方や雰囲気などお酒を楽しむシーンを大事にされていますが、これを機にブラジル各地域の特徴や歴史、ブランド背景などについても改めて学ばれたそう。

また、日本のフルーツを使ったフルーツカイピリーニャを試作すること、その数20種類以上!
さらに蒸留酒でありながら食中酒としても楽しめるカイピリーニャの多様性を伝えられるように、日本人には馴染みやすいというブラジル料理づくりにもチャレンジしました。
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コロナが終息したら、まずは日本の各地域を回りたいと佐藤さんは言います。
いろいろな料理に合うカシャッサだからこそ、海の街、山の街、その土地で暮らす人と話しながらそれぞれのライフスタイルに合った提案をしていきたいそうです。

また、国外では東南アジアにも注目されています。
気候はもちろん、スパイシーな料理とも相性が良く、実際にタイではカイピリーニャが人気だとか。

そしてやはりブラジルツアーはやりたいそう!
カシャッサの蒸留所巡りはもちろん、自分がビーチで飲んだ本場のカシャッサの味を体感してもらいたいし、ブラジルの文化や空気感に触れてほしいという想いは増すばかり。
早く世界が落ち着くことを願いつつ、佐藤さんの楽しみは続きます。

おうちで楽しもう、基本の『カイピリーニャ』のレシピを公開

カシャッサを使ったカクテル『カイピリーニャ』の基本のレシピを教えてもらいました。
おうちでも簡単につくれるので、ぜひいろいろな料理と合わせて楽しんでみてください!
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『カイピリーニャ』
材料
・ライム…………1/2個
・砂糖……………小さじ1.5~2
・氷(小さめ)…適量
・カシャッサ……45ml
道具
・ロックグラス
・ティースプーン
・ソカドール(すりこぎ棒など潰す棒)

作り方
①ライムのヘタの部分と、えぐみが出やすい白いワタの部分を取り除く。潰しやすい6~8等分ぐらいにカットし、グラスに入れる。
②砂糖を加える。
③ライムを潰す。潰し方は8割ぐらいの果汁が出る程度に。あまり潰し過ぎると苦みが出てしまう。
④カシャッサを入れる。
⑤砂糖をとかすようにスプーンで混ぜる。
⑥ロックグラス一杯に氷を入れ、再度スプーンで混ぜる。
完成したらスプーンをつけて、混ぜながら飲む。
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▲『BAR Julep』(東京・池尻)店内

INFO:

日本カシャッサ協会 インフォメーション
Official Website http://cachaca-japan.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/cachacajapan
Facebook:https://www.facebook.com/cachaca.japan

BAR Julep インフォメーション
Instagram:https://www.instagram.com/barjulep/
Facebook:https://www.facebook.com/bar.julep

ピラォン(すり鉢)&ソカドール(すりこぎ棒)のセットを抽選で3名様にプレゼントします!
この容器の中でカイピリーニャを作り、氷を入れ、上からロックグラスをかぶせてシェイクすると出来上がりです。

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【募集要項】
●応募方法
下記メールアドレスまで必要事項を記載の上ご応募ください。
件名:カシャッサプレゼントキャンペーン
1.氏名(フリガナ)
2.住所
3.年齢
4.SIZZLE BLOGの感想
応募用メールアドレス:sizzleblog@hue-hue.com

●応募〆切
2020年9月30日(水)17時まで

●注意事項
・プレゼント当選者の発表は、賞品の発送をもって代えさせていただきます。
・プレゼントの発送は日本国内に限らせていただきます。
・ご住所不明、長期不在などによりプレゼントをお届けできない場合は、当選を無効とさせていただきます。
・キャンペーンの応募状況、当選確認、発送に関するお問い合わせはお受けできません。
・キャンペーンの内容は、予告なく変更する場合がありますので、あらかじめご了承ください。
・諸事情によりプレゼントの発送が多少遅れる場合もございますので、あらかじめご了承ください。

なかなか海外には行けない今、おうちやレストランで新しい食文化に触れてみませんか?
次回は各国料理のお店を巡り、カシャッサと料理とのペアリングをご紹介します。
どうぞお楽しみに。

著者プロフィール

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株式会社ヒュー
株式会社ヒューは「食」を中心とした広告や商品パッケージの撮影から、レシピの開発・提案・クッキングの手配や出版物・WEB・デザイン・SNSを使ったコミュニケーションツールなど多彩にご提案が出来る「食の総合プロデュース会社」です。
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