【イベントレポート】山形県内全12ワイナリーが参加するイベント「山形ヴァンダジェ2016」

「食」を中心にした広告や商品パッケージ用ビジュアルの撮影から、レシピ開発など多彩に提案する「食の総合プロデュース会社」株式会社ヒュー。そのスタジオ「hueplus」の6階で、3月6日山形県内全12ワイナリーが参加するイベント「山形ヴァンダジェ2016」が開催されました。

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「山形ヴァンダジェ」とは、フランス語でワインを指す「ヴァン」に山形弁で「だぜ」を指す「ダジェ」を合わせた山形のワインフェスティバル。山形の全ワイナリーが一同に集まる、飲んで、食べて、楽しむイベントとして、今年で4回目を数えます。今回は、その当日の模様をお伝えします。

日本ワインの歴史と人気の高まり

日本ワインの製造は、明治時代に始まりましたが、人気が高まって来たのは、ここ10年の間。近年、食文化の多様化に加え、1989年洋酒に対する関税の規制緩和や90年代のバブル景気。さらに健康ブームで赤ワインに含まれるポリフェールの効果が広く知られるようになると、需要が拡大。フランスやイタリアなどの本格的なワインの味も一般に受け入れられるようになり、国内でも品質向上を目指すワイナリーが増加。今までは海外から買い付けたふどうで造られた国産ワインが主流でしたが、自らぶどう造りに着手する造り手も登場し、日本のぶどうで造られる上質な日本ワインが登場するようになりました。そのため、ファンが増えつつあります。

ワイン作りに最適な山形の土地

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山形というと、さくらんぼやラ・フランスで知られるフルーツ王国。実は、ぶどうの生産量も多く、日本でトップ3に入るほど。良質なぶどうが収穫できる要因のひとつとしては、広大な山形盆地が挙げられます。盆地は寒暖差が激しく、この気温差がぶどうの糖度を増すという特長があります。さらに水はけの良い土壌、日照時間の長さなど、良質のぶどう栽培に適した条件を備えています。その山形県内には、全部で12のワイナリーがあります。そのほとんどが地元産の完熟ぶどうを使用し、ぶどう本来の味や香りを引き出す製法でワイン造りを行なっています。

「山形ヴァンダジェ」の始まり

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そもそも「山形ヴァンダジェ」の始まりは、山形県内で年1回全ワイナリーが集まって行なっていた「若手葡萄産地研究会」。同会は、山形ワインの品質向上と目的とする勉強会で、「タケダワイナリー」専務取締役 岸平和寛さんを会長としてスタートしました。

岸平さんは

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「『山形ヴァンダジェ』として東京でイベントを始めた当初の目的は、ワインや食材の産地として、山形を知ってもらうことでした。うちは昔から自社ブランドとして首都圏で販売を行なって来ましたが、試飲会に出展すると『タケダワイナリー』の名前は知ってもらえても、(山梨ワインの知名度から)『武田信玄の末裔ですか?』『山形だからさくらんぼのワインなの?』と言われる状況でした。山形がワインの産地として認知されていないことを痛感し、認知度を上げるために、全ワイナリーが一丸となって、東京でPRすることの重要さを感じました」と振り返ります。

さらに同会を一緒に盛り上げている「酒井ワイナリー」の酒井一平社長は、

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「『山形ヴァンダジェ』の目標は『山形ワイン』の認知度を上げることに加えて、醸造家自身が来場者の反応を直に感じることで、品質向上を図るという意義もあります。自分自身も来場者から「美味しい」といってもらえることがモチベーションにつながっています。さらに来場者と交流することによって、今、どのようなワインが市場で求められているのかなどの気付きがあり、美味しいワインとは何かを突き詰めて考えるきっかけになったと思います。来場者には、このイベントをきっかけに山形に来てもらえるよう、現地でのワイン会の企画も進めて行きたいです」と語ってくれました。

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最近では「山形ヴァンダジェ」は、山形県の全ワイナリーで製造、販売を行なうワインと地元食材を楽しめるイベントとして、日本ワインの愛好家から注目されており、今回も400名分の前売りチケットが完売。当日は、2部制でゲストは200名ずつ来場しました。

FOODS

フードは、地元食材を活かした山形の食材が存分に味わえるフルコースが提供されました。

「アル ・ ケッチァーノ」
タラいっぱいのクリームスープ

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「イル・コテキーノ」
自家製ハムの盛り合わせ

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「シニフィアン・シニフィエ 」
アヴェック ドゥ ヴァン ブラン…「ウッディファーム」のドライフルーツを 「高畠ワイン 無添加シャルドネ(高畠町産シャルドネ使用)」 に 漬け込み、焼き上げました。
アヴェック ドゥ ヴァン ルージュ…「ウッディファーム」のドライフルーツを 「タケダワイナリー ドメイヌ・タケダ アッサンブラージュ(自社畑産カベルネ・ソービニョン、メルロ、べりーA、ブラック・クイーン)」に漬け込み、焼き上げました。

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「江森宏之(パティシエ)」
山形産ワインと葡萄のソルベ

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「おむすび まるさんかく」
おむすび 2 種 ( ドライトマト、 ペッパー & ターメリック )
オリーブ塩漬け (国内産 ・ 無農薬のフレッシュオリーブ) & 赤かぶのピクルス
芋煮 (伝承野菜の里芋 「甚五右エ門芋 (じんごえもんいも」 、山形産牛肉入り)

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「 植松良枝(料理研究家)」
山形山菜と豆腐レモンクリームのピンチョス

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「岸本恵理子(出張料理人)」
馬のアキレス & おきたま伝統豆 「馬のかみしめ」 の煮込み

「山形ヴァンダジェ」PR事務局の鈴木純子さんは、

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「ほぼすべてのワイナリーから、このイベントを開催することによって、商品を扱ってくれる販売店やレストランが確実に増えたと聞きます。土日開催ということもあり、来場者のメインは一般の方。だから、このイベントを通して、山形県人の温かさを知って頂き、山形へお越し頂きたい。美味しいワインだけではなく、素晴らしい山形の食や伝統工芸も包括した形で伝えたいと思ったんです。山形のワインは日本の食卓に寄り添えるような商品が多いので、イベントが終わっても自宅で楽しんでもらえるような物品の販売も行ないたい。それを実現するには、会場選びも重要。

『hue』のスタッフさんは、食のプロ集団ですので、そのスピリットを理解して下さり、心からイベントを楽しんでサポートして下さっているのが伝わります。それが次回の集客へつながっていると感じています。さらに、会場内の業務用キッチンや冷蔵庫が自由に使えるのもメリット。山形の現地で活躍するシェフと日本を代表するシェフが山形の食材で作ったオリジナルメニューを山形のワインと一緒に楽しんで頂けるというのが大きな特徴です。山形のテロワールを大切にしているシェフに会場で直接、調理して頂き、来場者の方々に出来立てを提供できるのはとてもうれしいことです」と言います。

来場者の声

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最後に今回の「山形ヴァンダジェ」の来場者に、感想を伺いました。

「福島から夫婦で参加しています。山形は近いけど、車だと夫婦のどちらかが飲めないし、1日では回りきれません。『山形ヴァンダジェ』では全ワイナリーのワインが飲めるので、毎回楽しみにしています」(夫婦)。

「最近、ホテルでの『試飲会』に参加しましたが、どこの食材を使っているのかわかりませんでした。『山形ヴァンダジェ』のように地元食材を使った料理とのマリアージュも楽しめるのは、他にはないイベントだと思います」(女性)。

「日本ワインは昔から好きなので、毎回参加しています。年々、ワインの味が良くなっているので、楽しみです」(男性)…とリピーターも多く、主催者、来場者ともに満足のイベントとなりました。

hueplus


株式会社ヒューの料理撮影スタジオ『hue plus』は国内最大級のキッチンスタジオ。9面のキッチンスタジオ、食のイベントやワークショップを開催する“カフェラボ”。6階には「食」にまつわる書籍が並ぶライブラリーのほか、撮影用の食器などをレンタルできる食器庫を併設しています。
http://hue-hue.com/studio.html#studio

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今回、「山形ヴァンダジェ」では、1フロア(6階全フロア:406㎡)貸切で開催しましたが、料理教室やワークショップなど少人数のイベントでは、1スタジオ(スタジオ:73㎡~など)からレンタル可能。過去には、写真家によるトークショーや食育イベント、海外の食文化を紹介するワークショップなども開催しています。

ホテルやイベントスペースだと、設備の関係で主催者自身による料理の提供が難しいと聞きますが、「hueplus」の各スタジオには、シェフにも使いやすい2〜4口の業務用ガスコンロ、十分な広さのカウンターキッチンに加え、鍋やフライパン、バットやボールなど、基本的な調理器具を備えているため、当日、会場で調理して頂くことも可能です。

「山形ヴァンダジェ」では、ワイナリーから「ワインはデリケートなので、手持ちでは温度管理が不安だし、たくさん持ち込めない。当日着のクール便だと届かないなどの手違いがあると困る。『hue』では前日に預かってくれるオプションサービスもあるので毎回助かっている」という声も聞かれました。

さらに天井高は最大5Mあり、1フロアに200名来場しても窮屈に感じさせないのは、キッチンスタジオならではの利点です。「hueplus」では多種多様なイベントをアレンジすることが可能です。随時見学・ご相談に応じていますので、下記よりお気軽にお問い合わせください。

Photo by  hue inc.

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