東北33ワイナリーが集結『東北ヴァンダジェ2019』まもなく開催!

2019年3月3日(日)、東北のワイナリーが東京に集結する一大イベント『東北ヴァンダジェ2019』が開催されます。
例年hue plusで開催されていたヴァンダジェですが、今年は装いを新たに、銀座にあるシェア型レストラン『re:Dine GINZA』に33ワイナリーが集結します!
東北各地のフード6種類とともに100種以上のワインがすべて飲み放題という夢のようなイベントです。

今回お話をうかがったのは、前身の『山形ヴァンダジェ』時代から裏方としてイベントを支えてきた株式会社エムズダイニング代表取締役の菅沼正樹さんです。
現在都内に4店舗の飲食店を運営されている菅沼さんがイベントに関わるようになった経緯から日本ワインにかける想いまでお話をうかがいました。

益々盛り上がる『東北ヴァンダジェ2019』の楽しみ方とは?

――『東北ヴァンダジェ2019』とはどんなイベントなのでしょう?

菅沼正樹さん(以下敬称略) 東北6県のワイナリーが自慢のワインを持って東京に集結する一日限りのイベントです!
元々は2013年に『山形ヴァンダジェ』としてスタート、前回から『東北ヴァンダジェ』として対象地域を東北全土に拡大させました。
開催場所は第1回目から田町のhue plusしたが、今年は銀座にある日本初のシェア型レストラン『re:Dine GINZA』にて行われます。

33ワイナリーの100種以上のワインを醸造担当者とお話ししながら飲み比べできることが特徴でしょう。
もし気に入ったワインがあれば会場で購入することもできます。
また、地元の食材を使ったここでしか味わえない料理も楽しめます。
食に関しては震災で被害を受けた地域の企業を中心に出店してもらっています。

――2018年から変わったポイントは?

菅沼 今回は4ワイナリーが新登場!
「ふくしま逢瀬ワイナリー」「平泉ワイナリー」「南三陸ワインプロジェクト」「イエローマジックワイナリー」です。
東北ではどんどん新しいワイナリーさんができているので、新しいところも巻き込んでみんなで盛り上げています。

また今回開催日が3月3日(日)のひな祭りということで、チラシもピンク色のかわいらしいデザインにしています。

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造り手との出会いがあるかもしれない日本ワインの店!

――菅沼さんがイベントに関わるようになったきっかけは?

菅沼 タケダワイナリーの岸平典子さんから今度こういうイベントをやるから手伝ってほしいと頼まれ、最初はボランティアスタッフとして関わり始めました。
現在は事務局としてイベント運営に携わっています。

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――菅沼さんと日本ワインとの出会いは?

菅沼 実は僕は元々はワイン飲まなかったんですよ。
飲むのはビール、焼酎、日本酒という(笑)。
でも自分でお店を始めたあたりから飲み始めるようになって。
きっかけは15年ぐらい前に山梨の丸藤葡萄酒の「ルバイヤート甲州 シュール・リー」を飲んだ時にすごくおいしいなと思ったこと。
その後もおいしい日本ワインとの出会いがあって、自分が出すお店は日本ワインで行こうと決めたんです。

――現在どんな店舗を運営されているんですか?

菅沼 都内で飲食店を4店舗展開しています。
神楽坂『キッチン&ワイン アガリス』錦糸町『ワイン食堂・ジョイーレ』高円寺『葡庵 Bu-an』新宿『新宿 葡庵』です。
錦糸町はイタリアン、神楽坂はフレンチ、新宿や高円寺はノンジャンル。
基本は日本ワインとそれに合う料理を提供しています。
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▲今回お話をうかがった場所は、神楽坂にある『キッチン&ワイン アガリス』。フレンチと日本ワインを楽しめる店内の壁にはお店を訪ねてきた造り手さんのサインがぎっしり!

――お客さんはどんな方が多いんですか?

菅沼 それぞれの店舗ごとにいらっしゃるお客さんの層も異なりますが、高円寺や新宿には20代半ばぐらいの少し若めの方も多いですね。

――若い方を中心にお酒の消費量が落ちていると言われている中で意外ですね。
特にワインは少し年齢層が高めなイメージがあります。

菅沼 今、ワインの造り手の方とも話しているのですが、これからは20代で日本ワインを飲む人たちを増やしていかないといけないよねって。
その時にちょうど新宿に店を出す話が出たので、若い人たちも取り込めるような店を目指しました。

あと新宿の良いところは山梨や長野まで電車で一本なので、造り手の方も頻繁に来てくれるんです!
お客さんも偶然造り手と会ってお話しすることで、日本ワインのファンになる方もいらっしゃいますよ。

造り手が身銭を切るようなイベントはもうおしまい!

――菅沼さんは以前は飲食店のコンサル業にも携わっていたとか。

菅沼 お金をもらって仕事として受けるコンサルはもうやっていないんですよ。
今はうちに来てくれているお客さんがお店を出したいという相談を受けた時には、うちにある資料はどんどんお渡ししたりしていますね。
例えば客単価によって異なる椅子の背もたれの角度とか柔らかさを教えたり。
無料のアドバイザーになるのかな。

――なんでそんなことを無償でやってるんですか?!

菅沼 お金もらってコンサルをやっていた時は、この人は飲食が向かないなって思った人の相談も受けなきゃいけなかったんですよ。
でも今なら相談を受けても向いていないと思った人にははっきりと「向いてないからやめた方がいいですよ」とか言えるんですよね。

――なるほど、仕事ではないから正直な意見も言えるんですね

菅沼 新しくお店を始める人がオープンまでの数か月間うちで働かせてほしいと頼まれることもありますね。
あとは厨房機器メーカーやクレジット会社といった業者も紹介してあげて、少しでも費用を抑えられるようにしてあげたりしています。

――お話をうかがっていると、ヴァンダジェをはじめイベントの手伝いや店舗サポートまで無償でやってあげているんですが、何かきっかけはあったんですか?
ご自身が店舗を立ち上げる時に誰かに助けてもらったとか?

菅沼 いえ、その逆ですね。
僕が初めてお店を始めようとした時は助けてくれようとした人はいっぱいいたんですけど、なんか悪いなと思って一人で始めたんです。
でも実際にお店がオープンした後にいろんな問題が出てきて、「なんで相談してくれなかったの? 手伝ったのに!」ってみんなに言われて……。
逆にそうした方が良かったんだって気付いたんですよ。
それで2店舗目のオープンの時は周りの助けを借りたし、僕自身も周囲を助けてあげるようになって、手伝うことって気持ち良いなって思ったんです。

――そこからイベントに携わるようになったきっかけは?

菅沼 最初は当時あった青山の店舗でやっていた『割り勘の会』という日本ワインのイベントですね。
それまでは会場のお店の利益を確保するために、参加費も高いのに造り手の方の交通費も出ないようなイベントが多かったんですよね。
でも僕はもっといろんな方に日本ワインを知ってほしかったし、より多くの造り手の方にも参加してもらいたかった。
そこで “生産者さんの交通費” “ワイン代金” “食材原価”の代金を合計して、参加者も造り手も含めた全員で割り勘にする会にしました。

――そういう仕掛けって想いが伝わるし、響くんですよね。

菅沼 この会を4、5回やっていく中でLife with Wine実行委員会代表の栁佐織さんと知り合ったり、その他の飲食店からもこういう会をやりたいっていう要望が増えていったんですよね。

――そこで造り手との方とのネットワークも広がっていったと。

菅沼 そうですね、そこでタケダワイナリーの岸平典子さんとも知り合い、ヴァンダジェに関わるようになりました。

回を重ねるごとにワインがおいしくなっていくイベント

――日本ワインはどんなところが良いと思いますか?

菅沼 生産者の元に足を運べるし、言葉が通じることですね。

あとはみんながおいしくないって言っても自分がおいしいって思うものってあるんですよ。
それが輸入ワインだと、ある程度輸入代理店のフィルターを通したものから選ぶことになるんですよね。
もっと幅広く試せるのも日本ワインの良いところですね。

――好みの問題以外にも、中には造り方に問題があるものもあるんですよね?

菅沼 中にはありますね。
例えばヴァンダジェとかワイン会でもお客さんもだんだん酔っぱらってくると「あのワインはないよ!」「前の年のはおいしかったのになんで造り方を変えたの?」なんてことを言う人も!
でもね、そこで造り手も悔しいけどなんとかしなきゃって思うみたいで。
そうやって言われて聞く耳を持つ人のワインはどんどん良くなりますよね。

――そういうストレートな意見を交換できる場っていうのは貴重ですね!
菅沼さんがこれからやりたいことは?

菅沼 将来的には和の店は作りたいですね。

うちは月曜日が全店舗休みなんですが、定休日には酒販店による試飲会とか日本ワイン関連のものであれば店舗を会場として無料で貸し出しているんです。
その他にも日本ワインを知ってもらうためのいろいろな企画を考えていきたいですね。

――ヴァンダジェの今後の展望は?
もっと規模を拡大したいとか?

菅沼 人数は現状のような200名の2部制で400名でいいと思っているんです。
それよりも実際に現地に足を運んでもらうような仕掛けを作っていきたいですね。
今JTBとも東北ワイナリー巡りを考えていますし、あとは収穫体験ツアーも企画したいです。

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造り手と運営側の熱いスピリットが感じられる『東北ヴァンダジェ2019』。
ぜひ足をお運びください!
詳細とチケットの購入はこちらから。

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株式会社ヒュー
株式会社ヒューは「食」を中心とした広告や商品パッケージの撮影から、レシピの開発・提案・クッキングの手配や出版物・WEB・デザイン・SNSを使ったコミュニケーションツールなど多彩にご提案が出来る「食の総合プロデュース会社」です。
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